【2025年版】看護師が年収アップする転職術7選!給料交渉・高収入職場も解説
「今の職場、頑張ってるのに給料が上がらない…」「転職してみたいけど、収入が下がったらどうしよう…」
そんな不安を感じている看護師さんは多いのではないでしょうか。
看護師は専門職でありながら、勤務先や働き方によって給料に大きな差が出る職業です。条件を少し見直すだけで、年収が数十万円以上変わることも珍しくありません。
この記事では、次のような疑問や悩みに応える内容をまとめています。
- 平均的な看護師の年収や手取りの相場
- 給料が上がる職場・下がる職場の特徴
- 給料交渉の具体的な流れと注意点
- 資格やスキルで収入を上げる方法
- 実際に給料アップした転職成功事例
「もっと良い条件で働きたい」「生活にゆとりを持ちたい」と思ったことがあるなら、ぜひ最後まで読んでみてください。
看護師の平均給料と転職で変わるポイント
日本全国の看護師平均年収・月収・手取り
看護師の収入は、勤務先の規模や地域によって幅がありますが、全国平均としては一定の目安があります。
厚生労働省の調査によると、看護師の平均年収はおよそ480万円〜500万円、月収は基本給と諸手当を含めて約33万円〜36万円です。これに対して手取りは、おおよそ25万円〜28万円前後になるケースが多く見られます。
この金額には夜勤手当や残業代が含まれており、日勤のみの勤務であれば、月収・年収ともにやや低めになる傾向があります。
また、年に2〜3回の賞与を含めたトータル年収で見ると、他業種と比較してもやや高水準と言えるでしょう。
しかし「実際の手取りが思ったより少ない」と感じる人は、クリニックなど夜勤がない職場や、賞与が少ない勤務先にいる場合が多いようです。
では、転職によって給料は本当に上がるのでしょうか?以下のような要素が関わってきます。
- 夜勤や交替勤務があるかどうか
- 病院、クリニック、施設といった勤務形態の違い
- 地方勤務か都市部勤務か
- 公立か民間かなどの運営母体の違い
こうした条件を見直すことで、収入アップを狙った転職も十分に可能です。ただし、条件次第では逆に給料が下がるケースもあるため、事前の情報収集と比較が欠かせません。
病院・クリニックなど職場別の給料相場
看護師の給与は、勤務先の施設形態によって大きな違いが生じます。たとえば、同じ地域で働く場合でも、病院勤務とクリニック勤務では年収に100万円以上の差が出ることも珍しくありません。
- 総合病院・大学病院:基本給が高めで、夜勤手当や資格手当も手厚い傾向。
平均年収は約500万円〜550万円。 - 中小規模の民間病院:夜勤回数が多ければ高収入も狙えるが、基本給は低め。
年収は約420万円〜480万円。 - クリニック(外来のみ):日勤のみで残業も少ないが、その分給与水準は控えめ。
年収は350万円〜420万円が目安。 - 介護施設・老健:夜勤手当がつく場合もあるが、病院と比べて全体的に安定収入。
年収は約400万円〜450万円。
クリニックや訪問看護のように夜勤がない勤務先では、ワークライフバランスは良好でも収入面では物足りなさを感じる方もいます。一方、総合病院などは夜勤を含めた勤務体系により高収入が期待できます。
「給与が高い方がいいけど、体力的に夜勤は厳しい…」という悩みを持つ方は、訪問看護や日勤常勤の病棟勤務など、条件を絞って転職先を探すのも一つの方法です。
あなたに合った働き方と給料のバランスを見つけることが、満足度の高い転職への近道です。
夜勤・交替勤務の有無による差
看護師の給料に大きく影響を与える要素のひとつが「夜勤」の有無です。夜勤は肉体的・精神的な負担が大きい一方で、手当が厚く設定されているケースが多いため、収入面では非常に重要なポイントになります。
例えば、同じ職場であっても、夜勤を月4回以上担当する常勤看護師と、日勤のみの非常勤看護師では、月収に5万円〜10万円以上の差が出ることもあります。
- 夜勤手当:1回あたり7,000円〜15,000円前後
- 準夜勤・深夜勤の二交代制:手当の合計は月3万円〜6万円程度
- 三交代制:回数が増えれば、月10万円近く手当が上乗せされることも
また、夜勤の有無は年収だけでなく、手取りやボーナス計算にも影響します。夜勤が多い職場では、基本給に対する手当の割合が大きく、ボーナスも高くなる傾向にあります。
逆に、クリニックや保育園看護師、訪問看護など夜勤がない職場は、安定した生活リズムが得られる反面、収入面ではやや見劣りするケースも多いです。
「体力的に夜勤はきついけど、給料は下げたくない」という人には、訪問看護や健診センターなど、比較的高待遇な日勤職も選択肢として考えられます。
年齢・経験年数別の給料の推移
看護師の給料は年齢や経験年数によっても変化していきます。新卒からキャリアを積む中で、どのように年収が上がっていくのかは転職を考えるうえでも重要な情報です。
一般的に、新卒看護師の初任給は月収22万円〜25万円ほどで、夜勤の有無によって手取りが大きく変わります。そこから経験年数に応じて昇給していくのが通常の流れです。
- 新卒〜3年目:年収350万円〜420万円
- 4年目〜7年目:年収430万円〜480万円
- 8年目〜15年目:年収500万円〜550万円
- 主任・看護師長クラス:年収550万円〜650万円
病院の規模や地域によって異なるものの、概ね10年程度の経験で年収500万円台に達することが多いです。
ただし、途中でクリニックや日勤専従の職場へ転職した場合は、経験年数が長くても昇給が頭打ちになるケースもあります。
一方、マネジメント職や専門・認定看護師の資格を活かせば、年収600万円以上も現実的に目指すことが可能です。
「年収を伸ばしていくにはどうすればいいか?」と悩んでいる人は、転職による給与アップだけでなく、スキルアップや資格取得も並行して検討するとよいでしょう。
転職で給料が下がる/上がるケースとその理由
給料が下がる主な要因
看護師の転職で「年収が下がった」と感じるケースには、いくつかの共通した原因があります。
一見条件がよさそうな職場でも、実際に働いてみると想定よりも収入が低くなることがあるため、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
- 夜勤がない・回数が減ったことで手当が減る
- 基本給が低く、手当込みでようやく平均水準になる
- 賞与(ボーナス)がない、または支給額が少ない
- 勤務先がクリニックや介護施設など、給与水準が低めの業種
たとえば、夜勤4回の常勤から日勤専従に転職した場合、年収ベースで50万円〜100万円近く下がるケースもあります。
また、転職直後は試用期間で賞与が減額される、あるいは支給対象外になるといったケースもあるため、注意が必要です。
「生活は楽になったけど、収入に不満がある…」というミスマッチを防ぐには、給与明細の内訳(基本給/手当)を事前に確認することが大切です。
給料が上がる主な要因
看護師が転職によって給料アップを実現できるケースも少なくありません。以下のようなポイントに該当する場合は、収入が増える可能性が高まります。
- 夜勤ありの常勤勤務へ移行する
- 給与水準の高い都市部や大規模病院へ転職する
- 資格手当や役職手当がつく職場を選ぶ
- 美容クリニックや訪問看護など高単価の業種に転職する
たとえば、美容クリニックでは基本給が30万円以上に設定されていることもあり、賞与も含めれば年収500万円〜600万円に届くケースもあります。
また、訪問看護はインセンティブ制を採用している事業所も多く、訪問件数に応じて収入が増える仕組みがあります。月に40〜50件を訪問できるスキルがあれば、年収600万円以上を目指すことも可能です。
その他、大学病院や公立病院では基本給が高めで、昇給も安定しているため、長期的な収入アップが期待できます。
転職前には求人票だけでなく、職場の口コミや実際の給与明細の例なども確認すると、リアルな相場感をつかめます。
給料が維持できる転職パターン
転職をしても給料が下がらないようにするには、いくつかのパターンがあります。
収入を維持しつつ、環境を変えたいと考えている人にとっては、こうしたバランスの取れた選択肢が理想的です。
- 同じ夜勤回数・同等の規模の病院に転職する
- 夜勤なしでも高給な業種(美容・訪問看護など)を選ぶ
- 経験や資格を活かして役職付きで入職する
たとえば、夜勤専従の看護師が同じ勤務形態で職場を変える場合、手当が継続されるため大きな収入減は避けられます。
また、同規模・同水準の病院に転職する際には、前職の給与実績を踏まえて交渉することで、条件の維持が可能です。
「環境は変えたいけれど、給料は落としたくない」という場合には、給与交渉の準備を丁寧に進めることが成功のカギとなります。
次章では、給料アップを狙ううえで知っておきたい「転職先の選び方」について詳しく解説していきます。
給料アップが見込める転職先の選び方
運営母体別(公立・大学病院・民間)の特徴
看護師の給料は、職場の運営母体によっても大きく異なります。それぞれの特徴を理解しておくことで、自分にとってベストな転職先を選ぶ手助けになります。
まず、公立病院は給与水準が安定しており、昇給ペースも制度化されていることが多いです。基本給が高く、賞与(年間4ヶ月以上支給)もしっかりあるため、長期的な収入を重視する人に向いています。
一方、大学病院は教育機関としての役割もあるため、給与面よりもスキルアップやキャリア形成に重きを置く傾向があります。ただし、規模が大きく福利厚生も整っているため、一定の安定感があります。
民間病院は病院によって待遇が大きく異なるため、求人選びが重要です。中には公立病院以上の高収入が得られるケースもありますが、業務量が多くハードな環境も存在するため、事前のリサーチが欠かせません。
診療科・専門領域で高収入を狙える職場
実は、看護師の給与は配属される診療科によっても差があります。命に関わる現場や、高度な医療スキルが必要な領域では、その分手当が厚くなる傾向にあります。
- 救急・ICU:夜勤手当や危険手当が高く、平均年収は500万円以上も可能
- 手術室(オペ室):専門性が高く、経験者は高待遇で迎えられる
- 透析室:日勤中心ながら高い専門知識が求められ、給与は高水準
- 精神科病棟:業務負担が大きい分、手当が手厚い場合がある
特にオペ室やICU勤務経験がある看護師は、転職市場でのニーズが高く、給与交渉でも有利になりやすいです。
高収入を目指すのであれば、これまでの経験を活かして専門性の高い診療科を狙うとよいでしょう。
高給与が期待できる施設形態(美容クリニック・訪問看護など)
従来の病院勤務にとらわれず、民間の医療サービスに目を向けることで、看護師としての給与を大きく伸ばすことができます。
代表的なのは美容クリニックです。施術の補助やカウンセリング業務が中心で、夜勤がないにもかかわらず月収30万円以上がスタートという求人もあります。歩合制を導入しているところでは、インセンティブで年収600万円以上も可能です。
また、訪問看護ステーションは在宅医療のニーズが高まっていることから給与水準が上がっており、訪問件数に応じて月収40万円以上を狙える職場も増えています。
ただし、これらの施設では接客力や営業力が求められるケースもあり、医療行為以外のスキルも収入に直結します。
「夜勤は避けたいけど、給料は落としたくない」そんな方には特におすすめの選択肢です。
都市部と地方の給料格差
看護師の収入には地域格差も存在します。特に東京都や大阪府などの都市部と、地方の中小都市では、基本給だけで月に3万円〜5万円の差が出ることもあります。
- 都市部:求人が多く競争も激しいが、その分給与は高め
- 地方:物価は安いが、看護師不足の地域では待遇アップの傾向も
都市部の大規模病院では、専門性の高いスキルが評価されやすく、経験年数が短くても年収500万円以上を提示されることがあります。
一方、地方でも訪問看護や高齢者施設など、看護師の需要が高いエリアでは好待遇の求人が出ることもあり、「地方=低収入」とは一概に言えない状況です。
「家族の都合で地方に転居するが、収入を維持したい」という人は、自治体が運営する医療機関や看護師不足地域の支援策などを活用してみるとよいでしょう。
転職時の給料交渉のコツ
交渉に適したタイミングと流れ
給料交渉は「タイミング」が非常に重要です。適切な場面で行うことで、希望条件が通りやすくなります。
まず基本となるのは、面接後半〜内定前の段階。採用側が「この人を採用したい」と感じたタイミングで交渉するのが理想です。
- 一次面接で評価されることが大前提
- 内定通知の前に希望年収を提示するのがベスト
- 「この金額でなければ辞退する」とは言わず、柔軟な姿勢を見せる
交渉の際には、「希望額の根拠(前職の実績や夜勤回数など)」を具体的に伝えることがポイントです。
たとえば「前職では夜勤4回で手取り28万円でした」といった実例を挙げることで、説得力が高まります。
面接で伝えるべき自己PRポイント
給料交渉を成功させるには、単なる「お願い」ではなく、「この人材に投資する価値がある」と思わせるアピールが必要です。
特に以下のようなポイントは、高評価につながりやすいです。
- 即戦力になる経験(オペ室、ICU、訪問看護など)
- マネジメント経験(リーダー、主任など)
- コミュニケーション能力やチーム医療での貢献
面接では「私は〇〇が得意で、前職では□□の業務を任されていました」といった形で具体的に伝えることが重要です。
また、応募先の方針や理念に共感していることも言葉にすることで、熱意が伝わりやすくなります。
年収提示の相場と希望額の決め方
転職時に「希望年収はいくらですか?」と聞かれた際、あまりに高すぎる金額を提示すると交渉が破綻する可能性もあります。
一般的な目安は「前職年収の105%〜110%程度」。現実的でありながら、交渉の余地を残すラインです。
- 前職年収:450万円 → 希望年収:470万円〜495万円
- 日勤常勤から夜勤あり勤務への転職 → 年収+50万円〜100万円増の提案も可
希望額を提示する際には、「年収〇〇万円を希望しますが、業務内容や体制に応じて柔軟に対応可能です」といったクッション言葉を添えることで、印象が良くなります。
失敗しないための注意点とNG例
給料交渉にはリスクもあります。特に以下のような言動は、印象を悪くする原因になりやすいため注意が必要です。
- 面接の冒頭で給料の話ばかりする
- 「他の病院ではもっともらえる」と比較を強調する
- 希望額が高すぎて現実的でない
交渉の際は、給与だけでなく「なぜその病院を志望するのか」「どう貢献できるのか」もセットで伝えることで、バランスの取れた主張になります。
また、交渉内容は必ず書面(条件通知書など)で確認しましょう。口頭の約束のみで転職を決めてしまうと、入職後に「話が違った」というトラブルにもつながります。
誠実さと交渉力のバランスを意識することが、納得できる条件で転職するための鍵です。
スキル・資格で給料を上げる方法
専門看護師・認定看護師など資格手当
看護師が給料を上げる方法として、資格の取得は非常に効果的です。中でも専門看護師や認定看護師といった高度な資格は、給与面での評価にも直結します。
たとえば、認定看護師には感染管理、皮膚・排泄ケア、救急看護などさまざまな分野がありますが、多くの病院で月1万円〜3万円の資格手当が支給されます。
さらに、専門看護師はより高度な知識と技術が求められるため、役職付きでの採用や、マネジメントポジションとしての待遇も期待できます。
取得には実務経験や研修などのハードルがありますが、中長期的に見て投資効果が高い手段と言えるでしょう。
マネジメント経験・プリセプター経験のアピール
資格以外にも、これまでの現場で培ったマネジメント経験は高く評価されるポイントです。
特に以下のような経験がある場合、転職時の交渉材料になります。
- 新人指導(プリセプター)の実績
- チームリーダー・主任としての統率経験
- 委員会活動(感染対策、医療安全など)への積極的参加
こうした経験は履歴書や職務経歴書にも具体的に記載し、面接でもエピソードを交えて説明することで説得力が増します。
たとえ資格がなくても、「人材育成やチーム運営のスキルがある看護師」として、評価されやすくなります。
学歴・学位(看護大卒・修士)の影響
看護師の給与において、学歴の影響は病院によって異なりますが、大学卒・大学院卒の方が基本給のスタートラインが高い場合が多いです。
特に大学病院や公的機関では、給与テーブルが学歴別に設定されているため、看護短大卒や専門学校卒よりも月に1万円〜2万円程度多くなることがあります。
また、看護系大学院で修士号を取得すると、教育・研究部門や看護管理職としてのキャリアパスが広がり、それに伴って収入も上がっていきます。
「今の職場では頭打ち感がある」という場合は、進学によって将来の選択肢を増やすのも一つの手です。
副業・派遣・夜勤専従で収入を増やす
本業に加えて副業やスポット勤務を取り入れることで、看護師の収入をさらに増やすことも可能です。
- 夜勤専従:1回3万円〜4万円以上の高単価もあり、月数回でも大きな収入源に
- 派遣看護師:時給2,000円〜2,500円で働ける求人も多数
- 健診バイト・ワクチン接種:短時間で稼げるスポット案件が人気
最近では、看護師専門の派遣サービスやアプリも充実しており、隙間時間に働ける環境が整っています。
ただし、副業の可否は本業の就業規則によるため、必ず確認してから始めるようにしましょう。
収入源を複数持つことで、将来への不安を減らし、より自由な働き方が実現できます。
給料アップ成功事例と年収早見表
経験3年目/20代後半の成功例
20代後半の看護師Aさんは、地方の中規模病院で夜勤ありの常勤として勤務していましたが、基本給が低く年収は約390万円ほどでした。
転職を考えたきっかけは「もう少し生活に余裕が欲しい」という思いから。Aさんは、訪問看護ステーションへの転職を決意。インセンティブ制を導入している事業所を選び、月40件以上の訪問をこなした結果、初年度から年収は約480万円までアップしました。
また、直行直帰スタイルでプライベートの時間も確保できたことから、仕事と生活のバランスも改善され、大きな満足を得られたそうです。
経験5年目/30代前半の成功例
30代前半の看護師Bさんは、大学病院で5年間勤務したのち、スキルと経験を活かして美容クリニックに転職しました。
夜勤なし・日勤のみという条件でも、前職より月収は5万円アップ。年収ベースでは450万円から530万円に伸びたそうです。
患者対応や提案業務など、接遇力が問われる現場でしたが、元々のコミュニケーションスキルを評価され、早い段階で昇給・昇格につながりました。
「夜勤なしでこれだけ稼げるとは思っていなかった」と、本人も驚いていたようです。
20万→30万/月へアップした交渉フロー
看護師Cさんは、前職のクリニックで月収約20万円の低水準に悩んでいました。
転職活動時には給与相場を徹底的にリサーチし、「同じ条件でも他施設では月収25万円以上が一般的である」というデータをもとに交渉。
さらに、自身の業務経験(採血・点滴・電子カルテ操作に精通)を具体的にアピールした結果、希望額を上回る月給30万円での内定を獲得しました。
ポイントは「比較データを提示」「強みを明確に伝える」「交渉のタイミングを見極める」の3点です。
年収別に見る手取り・ボーナス早見表
看護師の給与を年収別に見ると、手取りや賞与の内訳もある程度パターン化できます。
年収 | 月手取り(概算) | 年間賞与(目安) |
---|---|---|
400万円 | 約23万円 | 約60万円(年2回) |
450万円 | 約25万円 | 約70万円 |
500万円 | 約27万円 | 約80万円 |
550万円 | 約29万円 | 約90万円 |
600万円 | 約31万円 | 約100万円 |
賞与は勤務先によって大きく差がありますが、民間病院・大学病院・公的機関では「年間基本給の3〜4ヶ月分」が相場です。
同じ年収でも、手当や賞与の割合によって月々の手取りが変わるため、全体構成をしっかり確認することが重要です。
転職エージェントを活用して給料を高める
エージェントが持つ非公開高給与求人とは
看護師向けの転職エージェントは、求人サイトには掲載されない「非公開求人」を多数保有しています。特に高給与求人や役職付き求人、オープン前の新規施設案件などは、こうした非公開枠で扱われることが多いです。
たとえば、訪問看護の新規立ち上げスタッフ、美容クリニックの幹部候補など、一般公開される前にエージェント経由で人材を確保するケースが増えています。
非公開求人は「年収500万円以上」「賞与5ヶ月分」など、好条件のものが多く、経験やスキルを活かしたい看護師には魅力的な選択肢です。
「ハローワークや求人広告ではなかなか希望の条件が見つからない…」という人は、エージェントを通してこうした求人に出会うチャンスを広げましょう。
複数エージェント併用のメリット
転職エージェントは1社に絞る必要はなく、複数を併用することで情報の幅が広がります。
- 比較対象が増えるため、より好条件の求人を見つけやすい
- エージェントごとの得意分野(病院、美容、訪問看護など)を活用できる
- 担当者との相性を比較しながら、信頼できるサポートを受けられる
例えば「A社では美容クリニックに強い」「B社では公立病院や大学病院の情報が豊富」など、それぞれに特化分野があります。
「面倒そう…」と感じる人もいますが、登録は5分程度で完了し、利用料は無料です。1〜2社では出会えなかった理想の職場が、3社目で見つかることもあります。
給料交渉を代行してもらう方法
転職エージェントを利用する最大のメリットは、「自分で言いにくいことを代わりに伝えてくれる」点です。その代表が、給料交渉の代行です。
たとえば、「夜勤手当をもう少し上げてほしい」「前職と同水準の給与は希望している」など、自分からは切り出しづらい内容も、エージェントが職場と調整してくれます。
ポイントは、初期のヒアリング段階で「希望年収」や「譲れない条件」を正直に伝えること。そうすることで、エージェントも交渉の方針を明確にしやすくなります。
また、内定後の条件提示時にも「交通費別支給か」「賞与の計算方法」など、細かい確認を行ってくれるため、入職後のトラブルを未然に防げます。
交渉が苦手な方や、できるだけ有利な条件で転職したい方にとって、非常に心強い存在です。
よくある質問(FAQ)
初任給でも給料交渉はできる?
「初めての就職や転職で給料交渉なんてできるの?」と不安に思う方も多いですが、実は交渉の余地はあります。
特に、前職での実務経験が評価される場合や、希望する職場が人材を急募しているケースでは、提示額より高い条件で決まることも珍しくありません。
ただし、あまりに高額な希望を伝えると逆効果になる可能性があるため、相場感を意識しながら「前職の水準を維持したい」といった柔らかい表現で伝えるのがベターです。
公立病院は交渉余地がない?
基本的に、公立病院は地方公務員としての採用になるため、給与体系がすでに決まっており、個別交渉は難しい傾向にあります。
ただし、経験加算(これまでの勤務年数に応じた昇給)や夜勤回数による手当アップなど、制度内で調整できる部分は存在します。
そのため、履歴書や面接時に「どのような経験があるか」「夜勤は何回まで対応できるか」をしっかりアピールすることが、結果的に収入アップにつながるポイントになります。
退職金制度はどう比較すればいい?
退職金は長期的に見た看護師の報酬に大きく影響しますが、制度内容は職場ごとに大きく異なります。
- 勤続年数によって大きく変動する(例:3年未満では支給なしなど)
- 公立病院や大学病院は退職金制度が手厚い
- 民間クリニックや施設は退職金制度がない場合もある
転職時には、給与や手当だけでなく「退職金の有無」「支給条件(勤続何年から支給対象か)」も確認しておくと安心です。
手取りを増やす節税・控除のポイント
実際の収入を増やすには「手取り」を意識することも大切です。税金や社会保険料が控除された後に残る金額を増やす工夫が必要です。
- ふるさと納税で住民税を軽減
- iDeCo(個人型確定拠出年金)で所得控除を活用
- 医療費控除・扶養控除を漏れなく申請
こうした制度をうまく使うことで、年収は同じでも手取りベースで年に数万円〜十数万円の差が生まれることもあります。
給与明細だけで判断せず、賢く制度を活用することが、実質的な「給料アップ」につながるのです。
まとめ:看護師の給料アップは転職と戦略次第で実現可能
看護師が給料を上げるには、転職先の選び方や交渉の工夫、スキル・資格の活用が重要です。
給与は夜勤の有無や勤務先の業種、地域、経験年数によって大きく左右されます。加えて、転職時の交渉やエージェントの活用によっても条件を有利にできます。
- 夜勤や専門性の高い診療科で働くことで手当が充実する
- 美容クリニック・訪問看護など高収入が見込める職場を選ぶ
- 転職エージェントの活用で非公開求人や交渉サポートを受けられる
- 認定看護師やマネジメント経験は給与アップの武器になる
- 給料交渉や退職金制度も含めて条件を確認・比較することが大切
実際に年収100万円以上アップした成功事例や、初任給から交渉して月収10万円アップしたケースもあります。
看護師が満足のいく収入を得るには、情報収集と戦略的な転職活動が欠かせません。あなたのスキルと希望条件をしっかり活かして、理想の職場を見つけましょう。