【保存版】看護師の転職履歴書で採用率を高める17のチェックポイント
- 転職活動を始めたいけど、履歴書の書き方がわからない…
- 看護師の履歴書って一般職と違うの?何をどこまで書けばいいの?
こんな不安や疑問を感じている看護師の方は多いのではないでしょうか。
病棟名の正式名称、志望動機の表現、ブランクの説明方法など、看護師特有のポイントが多いだけに、自己流で書くには不安がつきものです。
この記事では、転職経験者や採用担当者の視点をふまえて、履歴書作成の基本から提出マナーまでを徹底解説しています。
特に以下のような悩みを持つ方に役立つ内容になっています。
- 履歴書と職務経歴書の違いがいまいち理解できていない
- 病院や施設に合わせた志望動機の書き方に迷っている
- ブランク期間が長くて、どのように説明すれば良いかわからない
- 手書きとPC作成、どちらが良いのか判断に迷う
- 履歴書の提出方法やマナーに自信がない
履歴書はあなたの第一印象を左右する大切な書類です。しっかりと準備を整えて、自信を持って転職活動を進めましょう。
看護師が転職用の履歴書を作成する前に押さえておく基礎知識
履歴書と職務経歴書の違いと提出タイミング
履歴書と職務経歴書は、どちらも転職活動において重要な書類ですが、役割や記載内容が異なります。履歴書は「基本情報と志望動機」を伝えるもの、職務経歴書は「これまでの職歴やスキル」を詳しくアピールするための書類です。
- 履歴書:氏名・住所・学歴・職歴・資格などの基本情報を記載
- 職務経歴書:配属科や経験内容、実績、スキルなどを詳細に記述
- 提出タイミング:通常は同時提出が基本。面接時や書類選考時に求められる
混同しやすい両書類ですが、読み手である採用担当者の意図を考慮し、それぞれの目的に応じて書き分けることが大切です。
採用担当者が履歴書で最初にチェックするポイント
履歴書でまず目に留まるのは「写真・学歴職歴・志望動機」の3点です。特に写真の印象は第一印象を大きく左右します。加えて、職歴の正確さや、志望動機の具体性も注目されます。
- 写真:清潔感・身だしなみ・表情に注意
- 学歴・職歴:正式名称・時系列・誤字脱字の有無
- 志望動機:応募先の特徴とマッチしているか
「採用側が短時間で見たい情報を届けられているか?」という視点を常に持ちましょう。
履歴書フォーマットの選び方と無料テンプレートの入手方法
A4・B5どちらを選ぶべきかとその理由
看護師の転職履歴書では、基本的に「A4サイズ」のフォーマットが推奨されています。A4は見やすく情報量も多く記載できるため、採用担当者からも好まれる傾向にあります。
- A4:情報が多く記載でき、ビジネス文書として一般的
- B5:病院によっては指定されるケースもある
- 選び方の基準:求人票に記載されていなければA4を選ぶのが無難
特別な指定がない限りは、A4サイズを使うことで印象の良い履歴書が作成できます。
手書き用とPC作成用、それぞれのメリット・デメリット
手書きとパソコン作成、それぞれに長所がありますが、選ぶ際は応募先の文化や職場の雰囲気を意識すると良いでしょう。
- 手書きのメリット:丁寧さや誠実さが伝わりやすい
- 手書きのデメリット:修正が難しく、時間がかかる
- PC作成のメリット:見やすく、誤字脱字を防ぎやすい
- PC作成のデメリット:形式的に見られることも
若手や事務系部署のある病院ではPC作成も増加傾向にありますが、手書きの方が印象が良い場合もあります。
ダウンロードできる看護師向け履歴書テンプレート一覧
以下のような信頼性の高いサイトから、看護師向けに特化した履歴書テンプレートを無料でダウンロードできます。
テンプレートを活用することで、フォーマット選びに悩まず内容に集中できます。
学歴・職歴欄の正しい書き方 ― 看護師ならではの記載ポイント
所属科・病棟名の正式名称を記載するコツ
職歴に記載する所属部署は、略称や通称ではなく、できるだけ正式名称で記載することが望ましいです。これは、採用担当者が他施設の名称に精通しているとは限らないため、誤解を避けるためでもあります。
たとえば「内科病棟」ではなく「一般内科病棟」「消化器内科病棟」などと具体的に記すことで、配属されていた診療科の性質がより正確に伝わります。
また、配属変更があった場合には時系列で記載し、それぞれの期間や役割の違いを明確にすると評価が高まります。
略称のままにしておくと、「この人は業界用語に頼っていて読み手への配慮が足りない」と受け取られる恐れもあります。
異動・派遣・休職・ブランク期間の書き方
転職回数の多い看護師にとって、異動や派遣、休職やブランクは避けて通れない事実です。これらを適切に記載することで、経歴の透明性が高まり、誠実さが伝わります。
- 異動:
「〇〇病院 内科病棟勤務 → 2022年4月〜 整形外科病棟へ異動」などと、年月を添えて記載 - 派遣:
「派遣社員として△△病院(回復期リハビリ病棟)にて勤務」など、就業形態も明記 - 休職:
「家庭の事情により休職(2023年4月〜2023年9月)」などと簡潔に - ブランク:
「出産・育児のための離職(2020年3月〜2022年3月)」など理由を添えると好印象
これらを曖昧にせず明確に記載することで、「空白期間=不安材料」という先入観を払拭できます。
資格・免許欄の正式な書き方とよくあるミス
看護師免許番号は記載するべきか
看護師免許の番号は、原則として履歴書に記載する必要はありません。多くの病院では、採用後の登録時や書類提出時に確認されるため、履歴書では「看護師免許 取得(20XX年○月)」のような記述で十分です。
ただし、公立病院や一部の法人では番号の記載を求めるケースがあるため、求人票や応募要項を事前に確認しておくと安心です。
万が一、記載が求められる場合は、免許証を見ながら「第〇〇〇〇号」と正確に記しましょう。
認定看護師・専門看護師など追加資格の並べ方
複数の資格を持つ場合は、取得順に記載するのが一般的です。特に認定看護師や専門看護師のような高度な資格は、採用側にとって重要な評価ポイントとなるため、分かりやすく書くことが求められます。
- 2018年3月 看護師免許 取得
- 2021年6月 認定看護師(感染管理) 取得
- 2023年9月 専門看護師(がん看護) 取得
資格の名称は正式名称で、省略せずに書くことが大切です。また、未取得でも現在取得予定であれば、「取得予定(20XX年○月)」と補足することで意欲も伝えられます。
志望動機・自己PRで差をつける具体的な書き方
病院・施設のニーズを踏まえた志望動機例文
志望動機は、応募先の医療機関の特徴をしっかりとリサーチし、その方針やニーズに自分の経験がどう活かせるかを明確に示すことが重要です。
例えば「高齢者看護に力を入れている施設」には「急性期から在宅まで一貫したケアに関心がある」といった方向性が響きます。
以下はその例文です:
「貴院が地域包括ケアに注力されている点に魅力を感じ、急性期から在宅への円滑な移行を支える看護に携わりたいと思い志望いたしました。前職では急性期病棟での経験があり、患者様の退院支援や多職種連携にも積極的に関わっておりました。今後はさらに地域密着型の医療に貢献したいと考えております。」
単なる「貴院の理念に共感しました」ではなく、なぜそう感じたのか、どう活かせるのかまで掘り下げることが大切です。
経験した診療科とスキルセットの効果的なアピール方法
自己PRでは「何を経験してきたか」よりも、「どのように取り組み、どんな強みが身についたか」を明確に伝えることで差がつきます。
- 内科病棟での看護経験 → 「観察力とコミュニケーション力を活かし、患者様の微細な変化に対応」
- ICU勤務 → 「緊急対応能力・多職種連携の中での調整力が身についた」
- 外来・訪問看護 → 「短時間で信頼関係を築く力、在宅支援への理解」
「〇年〇月〜〇年〇月 ICU勤務。人工呼吸器管理や重症患者の看護を経験」など事実を記載したうえで、「この経験から得たスキルは〜」と具体化すると説得力が増します。
写真・封筒・送付状など提出マナーの完全ガイド
履歴書写真の服装・髪型・撮影スタジオの選び方
履歴書写真は、第一印象を大きく左右します。清潔感のある服装・髪型で撮影し、明るく誠実な印象を心がけましょう。
- 服装:白いブラウス+ジャケットなど、シンプルで清楚なもの
- 髪型:顔がはっきり見えるようにまとめる、前髪も目にかからないように
- 撮影方法:スマホではなく証明写真機またはスタジオで撮るのが無難
背景が白や青の写真は明るく見えるため、看護業界でも好印象を与えやすいです。
封筒の書き方と送付状テンプレート
封筒は白色の角形2号(A4書類が折らずに入るサイズ)を使用し、手書きで宛名と差出人を記載します。赤字で「履歴書在中」と記載するのも忘れずに。
送付状(添え状)には、簡潔に「どの求人に応募したのか」「同封書類の内容」「簡単なあいさつ文」を記しましょう。
テンプレート:
〇〇病院 採用ご担当者様
拝啓 貴院の求人情報を拝見し、ぜひ応募させていただきたく履歴書と職務経歴書を同封いたします。
お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。敬具
令和〇年〇月〇日
氏名/住所/電話番号
郵送・持参・メール添付それぞれの提出マナー
履歴書の提出方法によって、注意すべきマナーが異なります。以下に提出形式ごとのポイントをまとめました。
- 郵送:クリアファイルに入れて封筒へ。送付状を添えて、切手不足に注意
- 持参:封筒に入れず、その場で出せるように準備。折れ防止のクリアファイル推奨
- メール:PDF化して添付。件名・本文で応募内容を明記し、送付状も本文に転記
どの形式でも、提出のタイミングや先方の指示に従うことが最も重要です。
採用担当者が高評価する履歴書の共通点
レイアウト・余白・フォントなど読みやすさの工夫
履歴書の中身がどれだけ優れていても、見た目の読みやすさが損なわれていてはマイナス評価につながります。特に看護師の履歴書では、細かい配慮ができるかどうかもチェックされています。
- レイアウト:左揃え・時系列で統一感をもたせる
- 余白:詰め込みすぎず、適度な空間をとることで視認性が向上
- フォント:明朝体やゴシック体で10.5pt〜11ptが一般的
- 文字間隔:ぎっしり詰めすぎないよう行間にも配慮
採用担当者は多くの書類に目を通しているため、読みやすい構成だけで印象がアップすることも少なくありません。
誤字脱字ゼロを実現するチェックリスト
誤字脱字は「注意力不足」や「丁寧さに欠ける」と判断されがちです。提出前に必ずチェックリストを用いて確認しましょう。
以下に具体的なチェック項目を挙げます:
- 氏名や住所に誤りはないか
- 日付は記載当日または提出日になっているか
- 漢字変換ミス(例:「医療現場」→「衣料現場」)がないか
- 敬語・語尾が不自然でないか
- 志望先名称や配属部署名が正しいか
可能であれば第三者に見てもらうことも効果的です。WordやPDF変換後も再チェックすると、見落としを防げます。
履歴書作成が不安な看護師向けサポートサービス
転職エージェントによる履歴書添削サービスの流れ
履歴書に自信が持てない場合は、転職エージェントの添削サービスを活用するのがおすすめです。看護師専門のエージェントであれば、業界に即したアドバイスを受けられます。
一般的な流れは以下の通りです:
- STEP1:エージェントに登録・面談
- STEP2:履歴書・職務経歴書を提出
- STEP3:添削・フィードバック(電話やメール)
- STEP4:修正後の再確認・最終チェック
エージェントの中には「志望動機例」や「送付状テンプレート」も提供してくれるところが多く、初めての転職活動でも安心です。
オンライン添削ツール・アプリの活用方法
近年は、履歴書を自動でチェック・修正してくれるツールやアプリも充実しています。特にスマートフォンで完結できるサービスは忙しい看護師にとって心強い味方です。
- 履歴書メーカー(スマホ・PC対応):入力項目に沿って作成でき、PDF保存も可能
- Shufoo!などの転職アプリ:AIが文章の誤りを自動検出
- Googleドキュメント・Word:文法や誤字をリアルタイムで修正提案
ただし、形式や内容の整合性までは判断できないこともあるため、最終的な確認は自分でも行うようにしましょう。
看護師履歴書に関するよくある質問(FAQ)
履歴書は何日前までに提出すればよい?
履歴書の提出期限は、求人票に明記されていることもありますが、明確な指示がない場合は「面接の3〜5日前まで」がひとつの目安です。
郵送で提出する場合は、配達に要する日数を考慮し、1週間前にはポスト投函しておくのが安心です。持参やメール送付の場合も、面接前日や当日ではなく、数日前に余裕を持って提出することで丁寧さが伝わります。
「間に合わないかも」と思ったときは、事前に連絡を入れておくことも大切です。事前のひと手間が信頼感につながります。
アルバイト経験やボランティア活動は書くべき?
アルバイトやボランティア経験も、職種や応募先によっては十分アピール材料になります。特に看護や医療に関連した経験は積極的に記載しましょう。
- 高齢者施設での介助補助
- 障がい者施設でのボランティア活動
- 医療事務・受付業務のアルバイト
直接的な医療行為がなくても、「接遇力」「観察力」「連携力」などをアピールする根拠になります。ただし、期間が短いものや医療と無関係な内容は無理に書かなくても構いません。
既卒・ブランク期間が長い場合の書き方は?
既卒やブランクが長い場合も、誠実に理由を記載することで、マイナスの印象を和らげることが可能です。重要なのは「再び看護の現場で働く意欲」をしっかり伝えることです。
たとえば、次のような書き方があります:
「家庭の事情により5年間離職しておりましたが、その間も看護関連の書籍で知識を深め、2024年にはBLS講習を再受講いたしました。現場復帰に向けた意欲は強く、今後は貴院での実務を通じて経験を積みたいと考えております。」
「何をしていたのか」「なぜ今再び応募したのか」の説明があれば、空白期間は大きなハンデになりません。
まとめ:転職成功へ導く「看護師履歴書」作成方法
本記事では、看護師が転職活動において履歴書を作成する際のポイントを網羅的に解説してきました。以下に要点を整理します。
- 履歴書と職務経歴書は役割が異なるため、それぞれの目的を理解して書き分ける
- フォーマットや写真、提出方法など形式面のマナーも評価に直結する
- 職歴では所属科や業務内容を正式名称で明記し、異動やブランクも丁寧に説明
- 志望動機・自己PRでは応募先の特徴に合わせて、自身の経験や強みを明確にアピール
- 不安がある場合は転職エージェントやオンラインツールを活用し、添削・確認を徹底
履歴書は「自分を売り込むプレゼン資料」です。見た目の整った内容と誠実な自己表現が、あなたの次の職場との出会いを後押ししてくれるはずです。