2025.06.11

デザイナー歴1年で転職はアリ？成功するための8つのステップ

yoshiharu

「入社してまだ1年だけど、このままでいいのかな…」
そんなモヤモヤを抱えながら、毎日の業務に追われているデザイナーの方は少なくありません。

思っていた仕事内容と違ったり、成長実感が得られなかったり、環境が合わないと感じることもあるでしょう。

もっとUI/UXに携わりたいけど、機会がない
労働時間が長すぎて学習の余裕がない
デザインの方向性が自分と合わない
ポートフォリオをどう作ればいいかわからない

この記事では、そんな「デザイナー歴1年のあなた」が転職を考えるうえでの不安や疑問を解消できるよう、転職成功のためのステップやスキル整理、実際の事例まで網羅的に解説しています。

「1年しか経験がないから不利」ではなく、「1年でもできることがある」と思えるようになる情報を、ぜひチェックしてみてください。

Contents

入社1年目で転職を考えるべきタイミングとは
市場で求められる実務1年デザイナーのスキルセット
実務1年デザイナーが転職を成功させるステップ
転職先の選び方ガイド
年収・待遇はどう変わる？実務1年デザイナーの転職相場
ケーススタディ：実務1年から転職成功した事例集
よくある質問とQ&A
まとめ：実務1年でもデザイナー転職は現実的なステップ

入社1年目で転職を考えるべきタイミングとは

早期に転職を検討する主な理由

入社1年以内に転職を考えるデザイナーは意外と多いものです。

ルーチン業務が多く、成長の実感が得られない
長時間労働が常態化しており、健康やプライベートに支障が出ている
職場の雰囲気や価値観が自分と合わない
希望する領域（例：UI/UX）が任されず方向性が違う

こうした不満や違和感が積み重なれば、転職は「逃げ」ではなく、むしろキャリアを見直す前向きな決断となるでしょう。

「まだ1年も経っていないのに…」と迷う方もいますが、行動の背景が明確であれば、ポジティブに評価されることも十分あります。

一年目での転職がリスクになるケース

ただし、タイミングによっては早期転職がリスクになる場合も存在します。

たとえば、実務経験が短すぎると職務能力が十分に評価されにくく、「続かない人」として見られてしまうことがあります。また、ポートフォリオが薄い場合は、面接で説得力を持たせるのが難しくなります。

「なぜ今なのか？」「ここで何を得たのか？」という問いにしっかり答えられることが、早期転職を成功に導くカギです。

現職に残るメリットとデメリット

すぐに辞めるのではなく、あと半年〜1年現職で経験を積むという選択肢もあります。

プロジェクトを最後までやり切る経験が積める
信頼関係ができることで任される業務が増える
応募先の選択肢が増え、転職成功率が上がる

ただし、心身の負担が大きい職場に無理してとどまるのは逆効果です。「実績を作るために半年だけ頑張る」など、具体的な目標と期限を決めることが大切です。

市場で求められる実務1年デザイナーのスキルセット

Webデザイナーに必須とされる基礎技術

実務1年のWebデザイナーに対して企業が期待するのは、「即戦力」とまではいかなくとも、基本的な作業をスムーズにこなせる力です。

PhotoshopやIllustratorを用いた画像加工・デザイン作成
HTML/CSSを使った静的ページのコーディング
スマホ対応やレスポンシブデザインの理解
簡単なJavaScriptの修正やライブラリ利用経験

これらのスキルを「独学」ではなく「実務の中でどう使ったか」を説明できると、採用担当に好印象を与えます。

「できること」の一覧だけでなく、「どの案件でどう活かしたか」が伝えられるように準備しておきましょう。

UI/UXデザイナーに評価されるポートフォリオのポイント

UI/UXデザイナーとしての転職を目指す場合、ポートフォリオはスキルの証明書とも言える存在です。

見た目の美しさだけでなく、ユーザーの課題をどのように定義し、どんなプロセスで解決に導いたのかが評価されます。

課題→リサーチ→仮説→設計→改善という流れを可視化
ワイヤーフレームやプロトタイプの設計意図を説明
使用したツール（Figma、XDなど）や工夫した点を明記

1案件を深掘りして構成するだけでも、説得力あるポートフォリオになります。

経験不足を補う学習・アウトプット方法

実務1年で転職するには、未経験時代と同様に「学習の継続」が欠かせません。

特に次のような行動が、スキル不足を補い、転職の自信にもつながります。

模写やトレースでレイアウトや配色の引き出しを増やす
ブログやSNSで作品を発信し、客観的なフィードバックを得る
Figma CommunityやDribbble、Qiitaなどを活用してアウトプット

「実務が少ないから何もできない」と悩むよりも、「学んだことを発信し続ける姿勢」が、結果的に実績として評価されていきます。

「独学でもここまでできた」という証拠を積み上げていきましょう。

実務1年デザイナーが転職を成功させるステップ

キャリアゴールの明確化とリサーチ

転職を成功させる第一歩は、自分の「これから」を明確にすることです。

どんなデザイナーになりたいのか、どんな働き方をしたいのか――その答えが見えていないと、求人選びや面接の場面で軸がブレてしまいます。

たとえば「UIデザイナーとして自社プロダクトに携わりたい」や、「チームでのデザインワークを重視したい」といったゴールを設定し、それに沿って企業リサーチを行いましょう。

気になる企業のWantedlyやnote、コーポレートブログを読み込み、社風や使用ツール、デザインチームの役割などを把握しておくと選考対策にも役立ちます。

ポートフォリオと職務経歴書のブラッシュアップ

ポートフォリオは転職活動において最も重要な資料です。

実務案件と個人制作を分けて整理する
各作品に「背景・課題・工夫・結果」を添える
チームでの役割やツール・作業範囲も明示する

また職務経歴書では「業務内容＋成果＋習得スキル」の3点を軸に構成します。

数字で成果を示せる場合（例：改善前後のCVRなど）は積極的に記載しましょう。

面接担当者が「この人と働くイメージが湧く」資料を意識することが大切です。

求人の探し方とおすすめエージェント

デザイナー職に特化した求人を見つけるには、エージェントと求人サイトの併用が効果的です。

レバテッククリエイター：Web系・ゲーム系に強い
マイナビクリエイター：ポートフォリオ指導が手厚い
Wantedly：カルチャーマッチを重視した企業が多い
Green：スタートアップやITベンチャー求人が豊富

特に1年目の転職では「経験浅めOK」の求人を扱っているかが重要なポイントです。

担当エージェントとの相性も見極めつつ、複数を比較して活用しましょう。

面接準備とよく聞かれる質問対策

面接では「なぜ1年で転職するのか？」という質問が高確率で出ます。

この問いに対しては、現職での学びと退職理由、次にやりたいことの3点を軸に話すと説得力が増します。

現職で得たスキルや知見
なぜ環境を変える必要があるのか
次の職場で目指すキャリアや挑戦したいこと

またポートフォリオについても、「この案件で一番苦労した点は？」などの掘り下げ質問が想定されるため、事前に振り返りと整理をしておきましょう。

退職交渉を円満に進めるコツ

退職を伝えるタイミングと伝え方も、次のステップに影響する重要なポイントです。

基本的には「内定が出てから上司に相談する」が原則。退職理由は「ネガティブな批判」ではなく「キャリアの方向性の違い」にとどめましょう。

引き継ぎ資料の整備や、後任へのサポート体制を整えることで、円満な退職が可能になります。

立つ鳥跡を濁さず。転職後も気持ちよく働き始めるための準備を意識しましょう。

転職先の選び方ガイド

事業会社と制作会社の違い

デザイナーの転職先は大きく分けて「事業会社」と「制作会社」に分類されます。

事業会社：自社サービスや製品のUI/UX改善・ブランド構築を継続的に担当
制作会社：多様なクライアントの案件を請け負い、短期間で成果物を納品

事業会社は長期的な視点でデザインに取り組める一方で、制作会社は案件ごとに新しい経験が積める点が特徴です。

どちらが向いているかは「一つのプロダクトにじっくり関わりたいか」「いろいろな業種に関わって成長したいか」で判断するとよいでしょう。

ベンチャーと大手のキャリアパス比較

企業規模によっても、デザイナーの役割やキャリアの築き方は大きく異なります。

ベンチャー企業では少人数チームの中で広範な業務を任されることが多く、裁量権を持ちやすい反面、仕組みが未整備な環境に対応する柔軟性も求められます。

一方、大手企業では分業が進んでおり、専門領域に集中しやすいメリットがあります。ただし、評価制度が明確な分、年功序列的な一面も。

自分が「ジェネラリスト型」として幅広くやりたいのか、「スペシャリスト型」として深掘りしたいのかを意識して選びましょう。

リモート案件・副業可能求人のチェックポイント

働き方の柔軟性も、転職先選びで重視されるようになっています。

フルリモート or ハイブリッド（出社頻度あり）
副業可否（明記しているか、黙認か）
勤務時間の柔軟性（コアタイム有無など）

求人票に明記されていない場合でも、面接やエージェント経由で確認を取ることが重要です。

自分に合ったワークライフバランスを実現するためにも、働き方の条件は見落とさないようにしましょう。

年収・待遇はどう変わる？実務1年デザイナーの転職相場

平均年収と昇給事例

実務1年のデザイナーが転職する際の平均年収は、地域や職種、スキルセットによって異なりますが、概ね300万円〜400万円程度が一般的です。

ただし、ポートフォリオや実績次第では初年度から年収450万円以上で採用されるケースもあります。

たとえば、前職が年収320万円だったWebデザイナーが、自社サービス企業に転職して年収400万円＋リモートワーク環境を獲得した事例も珍しくありません。

「経験年数＝年収」ではなく、「何ができるか」を軸にした評価に移行しているのが最近の傾向です。

スキル別・職種別の給与レンジ

デザイナー職の年収は、担当する領域や業界によっても大きく変わります。

Webデザイナー（静的サイト中心）：300万〜400万円
UI/UXデザイナー（アプリ・プロダクト）：350万〜500万円
グラフィックデザイナー（紙媒体中心）：280万〜380万円
マークアップエンジニア寄りの人材：350万〜550万円

ツール操作だけでなく「課題解決力」や「ディレクションスキル」まで身につけていくことで、給与レンジを一段引き上げることが可能です。

年収アップ交渉を成功させる方法

年収アップを実現するためには、希望額を伝えるだけでなく「なぜその金額なのか」を説明することが必要です。

たとえば、以下のような準備をすると説得力が増します。

過去案件での成果やKPI改善の数値
自己学習によるスキル向上（新しいツールの導入など）
副業や社外案件での収益実績

また、他社のオファー内容を一部開示することで、交渉材料にするのも一つの戦略です。

ただし、あくまで誠実な姿勢で臨むことが大切です。「金額だけで動く人」という印象を与えないよう注意しましょう。

ケーススタディ：実務1年から転職成功した事例集

UIデザイナーへキャリアチェンジした例

入社当初はコーディング中心のWeb制作会社で働いていたAさん。業務で触れるデザイン領域が限られていたため、入社8ヶ月で転職を決意しました。

退職前からUI/UXの学習を始め、Figmaを用いた個人アプリのUI設計やユーザーインタビューのレポートをポートフォリオにまとめました。

その結果、SaaS系ベンチャーのUIデザイナー職に転職成功。業務ではユーザー行動データをもとにしたプロトタイプ作成など、より上流工程に関わることができるようになりました。

「現職ではできないこと」を自力で補い、それを見せることで新たな道を切り開いた好例です。

異業種からデザイン部門へ入り直した例

Bさんはもともと営業職として働いていましたが、趣味で続けていたデザインに本格的に取り組みたいと思い、社会人スクールで半年間Webデザインを学習。

卒業後、未経験OKの制作会社に就職。1年目でバナーやLP制作を担当する中で、IllustratorやWordPressカスタマイズのスキルを習得しました。

ポートフォリオサイトを自作し、実務で制作した案件を整理
社内で業務効率改善ツールを提案し評価を得た

このような「プラスアルファ」の実績を強みに、2社目ではデザイン戦略まで関わるポジションに転職。

異業種からでも、努力と継続でキャリアチェンジは実現可能であることを証明しています。

転職失敗から再挑戦で成功した例

Cさんは1年目での転職を急ぎすぎた結果、自分に合わない企業を選んでしまい、半年で再転職をすることになりました。

最初の転職時は「とにかく今よりマシな職場」という感情が先行しており、企業研究やキャリアビジョンの整理が不足していたそうです。

2度目の転職では、自分の志向を見直し、制作物の質と構成を大幅に改善。

ストーリーのあるポートフォリオ構成に変更
キャリアアドバイザーに模擬面接を依頼

その結果、3社目ではチームデザインを大切にする自社サービス企業に内定。今では楽しく働きながらUI/UXのスキルも伸ばしているそうです。

失敗も経験の一つと捉え、冷静に見直すことで再スタートを成功させた事例です。

よくある質問とQ&A

実務1年でも応募できる求人はある？

はい、実務1年のデザイナーを歓迎する求人は多数存在します。

特に「第二新卒歓迎」や「経験年数不問」と記載されている求人は、スキルやポテンシャルを重視する傾向があります。

ポートフォリオの完成度が高ければ評価されやすい
学習意欲や成長意識を伝えることが重要

「何ができるか」「どう成長したいか」を伝えられれば、1年という経験でも十分にチャンスは広がります。

転職活動は在職中と退職後どちらが有利？

基本的には在職中の転職活動が推奨されます。

理由は以下の通りです。

収入の不安がないため、焦らず企業選びができる
「現場で働いている実績」をアピールしやすい
採用側も「職務ブランクがない」ことを安心材料とする

ただし、現職が多忙で活動時間が取れない、あるいは心身への負担が大きい場合は退職後の活動も選択肢となります。

その場合は、生活資金の確保と計画的なスケジューリングが成功のカギです。

未経験と見なされないためのアピール方法

実務1年でも、やり方によっては「経験者」として十分に評価されます。

ポイントは「何をどこまで任され、どんな成果を出したか」を明確にすることです。

一人称で任されたプロジェクトがある
自ら提案・改善を行った経験がある
ツールや技術の幅が広がっている

単なる「作業者」ではなく「考えて動ける人」としてアピールできれば、経験年数に関係なく高く評価されることがあります。

一年未満で転職したい場合のポイント

1年未満での転職は難易度がやや高いですが、不可能ではありません。

以下の点を押さえておくと、好印象を与えやすくなります。

退職理由をネガティブに語らない
短期間でも得たスキルや経験を具体的に語る
次の職場で実現したいことを明確にする

「逃げ」ではなく「目的のある選択」であることを伝えることが重要です。

まとめ：実務1年でもデザイナー転職は現実的なステップ

実務1年での転職は、決して早すぎる判断ではありません。むしろ、目的やスキルが明確であれば、十分にキャリアアップのチャンスとなります。

その理由は、今の市場では「年数」よりも「何ができるか」「何を目指すか」が重視されているからです。

ポートフォリオや職務経歴書でスキルと成長意欲を伝える
UI/UX、Web、制作など、自分に合う職場を選びやすい
転職エージェントや求人媒体を賢く使えば求人は十分に見つかる
年収アップや働き方の自由度も交渉次第で実現可能
実例から学べば、未経験からの再挑戦や早期離職も不利ではない

だからこそ、焦らず、でも慎重に「自分が本当に目指したいキャリア」を描きながら行動してみてください。

入社1年目でも、あなたの可能性を広げる転職は、今からでも遅くありません。

#デザイナー

ABOUT US