20代

20代派遣社員が正社員に転職する方法7選|未経験OK・成功率を高めるコツも解説

yoshiharu

「派遣のままでいいのかな……」「正社員になりたいけど、今からでも間に合う?」

そんな不安を抱えている20代の派遣社員の方は、決して少なくありません。

実際、働きながら将来のことを考えると、次のような悩みが浮かんでくるのではないでしょうか。

  • 今のままだと収入やキャリアに限界を感じる
  • 正社員を目指したいけど、何から始めればいいかわからない
  • 面接で派遣歴をどう説明すればいいのか不安
  • 未経験でも転職できるのか心配

この記事では、そんな悩みを抱える20代派遣社員の方に向けて、正社員になるための具体的な方法や注意点をわかりやすく解説します。

転職活動を有利に進めるコツや、おすすめのエージェントも紹介しているので、今より一歩前へ進みたい方はぜひ最後までご覧ください。

20代派遣社員が正社員を目指すべき理由

派遣と正社員の雇用・待遇の違い

20代のうちに正社員を目指すべき最大の理由は、雇用の安定性と待遇の差にあります。

派遣社員は契約期間が定められているため、更新されなければ雇用が終了します。一方で正社員は基本的に無期雇用となり、よほどの事情がない限り職を失うリスクは低いのが特徴です。

  • 安定した雇用と収入が得られる
  • 賞与や昇給の制度が整っている
  • 社会保険・退職金・各種手当などの福利厚生がある
  • 研修制度や社内公募などでスキルアップの機会が広がる

特に将来、結婚や住宅購入、子育てなどのライフイベントを見据えるなら、安定した収入と雇用形態は大きな支えとなるでしょう。正社員化は、その第一歩なのです。

20代で転職しやすいタイミングと市場価値

20代は、転職市場で「ポテンシャル採用」が最も活発な時期です。企業側は若手人材に対して即戦力だけでなく、今後の成長性にも期待を寄せています。

特に20代前半は第二新卒枠として未経験でも採用されやすく、20代後半でも未経験業界へのチャレンジが比較的通用します。これは他の年代にはない大きな強みです。

また、20代をターゲットにした転職支援サービスも豊富で、求人の選択肢が多いのも利点です。「今動くかどうか」で、5年後のキャリアに大きな差が生まれるかもしれません。

「経験が少ないから…」と不安に思う必要はありません。今の市場は、若さと可能性そのものに価値があるのです。

派遣から正社員へ転職する4つのルート

転職活動で直接正社員求人に応募する

最もシンプルな方法が、転職サイトや転職エージェントを活用して正社員求人に直接応募するルートです。

「派遣から正社員になるのは難しい」と思われがちですが、実際は多くの企業が未経験OKや社会人経験不問の正社員求人を出しています。

  • リクナビNEXTやマイナビ転職などの求人サイトを活用
  • 転職エージェントを利用して非公開求人を紹介してもらう
  • 履歴書・職務経歴書の添削、面接対策のサポートを受けられる

特に20代はポテンシャル採用枠が豊富で、正社員経験がなくても歓迎されるケースが多くあります。事前準備として、派遣で培った経験をどうアピールするかを整理しておくことが成功のカギです。

今の派遣先で正社員登用を狙う

今の派遣先企業で「正社員登用制度」がある場合、それを活用して内部から正社員化を目指す方法も有効です。

実際に現場での働きぶりを見てもらえるため、企業側も「人柄・スキル・勤怠」を把握したうえで登用を判断しやすいというメリットがあります。

ただし、企業によっては正社員登用の実績がほとんどないケースもあるため、まずは派遣会社や現場の上司に確認を取りましょう。

「実績なし」と言われた場合は、他の選択肢に早めに切り替える判断も重要です。

紹介予定派遣を活用する

紹介予定派遣とは、最初は派遣社員として一定期間(通常3〜6ヶ月)働き、その後、企業と本人の合意があれば正社員として採用される制度です。

  • 正社員採用前に仕事内容や職場環境を確認できる
  • 企業も「実際に働いた様子」を見てから判断できる
  • ミスマッチのリスクを減らせる

紹介予定派遣の求人は、リクルートスタッフィングやテンプスタッフなど大手派遣会社でも取り扱いがあります。「いきなり正社員は不安…」という人にとって、安心して一歩を踏み出せるルートです。

派遣会社の無期雇用派遣から転籍を目指す

無期雇用派遣とは、派遣会社と無期限の雇用契約を結び、安定的に働く形態のことです。

通常の派遣と異なり、次の就業先が決まっていない期間でも給料が支払われ、雇用の安定性が高まるのが特徴です。

この制度を活用して経験を積みながら、最終的に派遣先企業への転籍を狙う人も少なくありません。

ただし、転籍制度の有無や実績は派遣会社ごとに異なるため、事前に確認が必要です。「いきなり正社員転職は自信がないけど、派遣から抜け出したい」という人に向いている選択肢です。

正社員転職を成功させるポイント

転職エージェントを効果的に利用する方法

正社員転職を目指す20代派遣社員にとって、転職エージェントの活用は心強い味方になります。

自分一人では見つけにくい非公開求人の紹介や、面接対策・書類添削のサポートを無料で受けられる点が大きなメリットです。

  • 適職診断やキャリアカウンセリングが受けられる
  • 企業ごとの選考傾向や面接の傾向を事前に把握できる
  • 入社後の条件交渉を代行してもらえる

ただし、エージェント任せにしすぎず、自分の希望条件や将来のキャリア像を明確に伝えることが重要です。複数のエージェントに登録し、相性の良い担当者を見つけるのもポイントです。

志望動機・自己PRの作り方と面接対策

派遣から正社員を目指す際、「なぜ正社員を希望するのか」「なぜその会社なのか」という志望動機が問われます。

曖昧な表現ではなく、具体的なエピソードを交えて話すことで説得力が増します。

また、自己PRでは「派遣でどのような役割を担い、どんな成果を出したか」を明確に伝えることが求められます。

面接前に、以下のような準備をしておきましょう。

  • 志望動機・自己PRは声に出して練習する
  • 過去の業務経験を簡潔にまとめておく
  • 「なぜ派遣だったのか」という質問に答えを用意しておく

本番の面接では緊張しやすいですが、落ち着いて、相手に伝わるよう話す姿勢が大切です。

派遣で培ったスキル・実績のアピール方法

派遣社員として働いてきた期間も、しっかりアピールできる武器になります。

たとえ短期間でも、「どのような業務を担当し、どんな工夫や成果を出したのか」を伝えることで、企業側に評価されやすくなります。

たとえば、事務職であれば「Excel関数を使って業務効率を改善した」、販売職であれば「接客対応で売上アップに貢献した」といった具体例があると印象に残ります。

また、派遣先での勤務態度(勤怠・報連相・チームとの連携)も評価されるポイントです。

「派遣だからアピール材料がない」と思い込まず、小さな工夫や継続して取り組んできた姿勢を丁寧に伝えていきましょう。

スキルアップや資格取得で合格率を高める

正社員転職を有利に進めるために、スキルアップや資格取得は非常に有効です。

特に未経験職種にチャレンジする場合、「やる気」と「将来性」を示す材料として資格はわかりやすいアピールポイントになります。

  • 事務職なら「MOS」や「日商簿記3級」
  • 営業職なら「FP」や「販売士」
  • IT職なら「ITパスポート」や「基本情報技術者」

また、オンライン講座や通信講座を活用すれば、働きながらでも効率よく学習を進められます。

「資格がある=即採用」というわけではありませんが、努力の証明として企業側には好印象です。特に20代のうちは学習意欲が重視されやすいため、資格勉強を転職活動と並行して行うことをおすすめします。

20代ならではの注意点と心構え

派遣歴が短い・未経験職への挑戦をどう説明するか

派遣歴が短かったり、正社員経験がない場合でも、面接での伝え方次第で印象は大きく変わります。

重要なのは「なぜ派遣として働いたのか」「なぜ今、正社員を目指しているのか」というストーリーを明確にすることです。

たとえば、「まずは現場経験を積むために派遣で働き、今後は腰を据えて成長できる環境を求めて正社員を目指している」といった流れが自然です。

未経験職種への転職でも、「なぜその職種に興味を持ったのか」「自分の経験とどうつながるのか」を論理的に説明できれば、十分に評価されます。

「派遣=マイナス評価」ではなく、「正社員になりたいという意志と準備」が伝われば、採用担当者の印象も変わるものです。

20代前半と後半で戦略を変えるポイント

同じ20代でも、前半と後半では転職戦略の立て方が異なります。

20代前半(〜24歳)の場合は、職歴が浅いため「未経験可」の求人に幅広く挑戦できる時期です。第二新卒枠が豊富で、企業側も教育前提で採用する傾向にあります。

一方、20代後半(25歳以降)は「職歴3年以上」などの要件が付く求人も増えてきます。この段階では、これまでの経験やスキルをどう活かせるか、より具体的なキャリアプランが求められます。

前半は「柔軟性と将来性」、後半は「実務経験と成長意欲」を軸にアピールすることで、それぞれの強みを活かせる転職活動が可能になります。

正社員化が難しいケースと対処法

残念ながら、すべての派遣社員がスムーズに正社員になれるわけではありません。

例えば以下のようなケースでは、転職活動が難航する可能性があります。

  • 派遣歴が極端に短く、職務経歴が不足している
  • 職歴に空白期間が多く、説明がつきにくい
  • 応募する業界や職種とスキルがマッチしていない

このような場合は、視野を広げて「段階的にキャリアを築く」という発想が重要です。

たとえば、まずは契約社員や紹介予定派遣で経験を積み、その後に正社員を目指す戦略も現実的です。

また、転職エージェントに相談することで、自分の市場価値や改善点を客観的に知ることができます。

壁にぶつかっても、一度で諦めず、「別ルートで時間をかけて登る」という柔軟な姿勢が、結果的に最短ルートになることもあります。

転職エージェント・サービス比較

20代向け総合エージェントおすすめ3選

転職を成功させるには、信頼できる転職エージェントを選ぶことが不可欠です。

特に20代向けに強みを持つエージェントは、未経験可の求人やキャリア相談の手厚さが特徴です。

  • マイナビエージェント:20代の初めての転職に特化したサポートが充実
  • DYM就職:第二新卒・既卒・フリーターなど幅広く支援
  • リクルートエージェント:求人数が圧倒的に多く、キャリアアップを狙いたい人向け

エージェントとの相性もあるため、2〜3社に登録して比較しながら利用するのがベストです。

未経験職に強いエージェント

未経験から異業種へ転職する場合、専門性より「教育体制が整った求人」や「ポテンシャル採用に積極的な企業」を紹介できるエージェントの選定が重要です。

たとえば以下のようなサービスがあります。

  • ハタラクティブ:未経験歓迎求人が豊富で、書類選考通過率も高め
  • ジェイック(就職カレッジ):研修プログラムと就活支援がセットで初心者向け
  • ウズキャリ:若年層向けで、ブラック企業を徹底排除した求人紹介

「経験がないから不利」と思い込む前に、こうしたエージェントを活用してチャンスを広げてみましょう。

正社員登用実績のある派遣会社

派遣社員として働きながらも、将来的な正社員化を目指すなら「正社員登用実績のある派遣会社」を選ぶことが重要です。

派遣会社によっては、正社員登用前提の求人や、紹介予定派遣の案件を多数保有しているところもあります。

  • テンプスタッフ:大手企業や未経験OKの紹介予定派遣が豊富
  • リクルートスタッフィング:高い正社員登用率とキャリア支援が魅力
  • アデコ:無期雇用派遣制度もあり、ステップアップ支援が手厚い

公式サイトに「正社員登用実績あり」や「登用後〇〇名」と記載のある求人は要チェックです。また、担当者に実績の有無や実際の例を聞くことで、より信頼性の高い情報を得ることができます。

「派遣だからチャンスがない」と思い込まず、転籍を前提に働ける環境を選ぶことも選択肢の一つです。

よくある質問Q&A

派遣から正社員になる確率はどれくらい?

実際に派遣から正社員になれる確率は、全体平均で10〜20%程度と言われています。

ただし、紹介予定派遣や無期雇用派遣、登用実績のある派遣先企業であれば、その確率は30〜50%以上に跳ね上がることもあります。

また、20代であれば企業側も育成を前提とした採用に前向きなため、応募時点での年齢やアピールの仕方によっても大きく左右されます。

「確率が低い」と考えるよりも、「どうすれば上がるか」に意識を向けることが転職成功の近道です。

正社員より年収が下がることはある?

正社員になると年収が上がるイメージを持つ人も多いですが、場合によっては年収が下がるケースもあります。

たとえば、残業代込みで派遣時代の収入が高かった場合、正社員化によって残業時間が減ると一時的に手取りが下がることがあります。

また、賞与のない企業に転職したり、基本給が低めの業界に移ると差が出る場合もあるでしょう。

年収だけでなく、福利厚生や長期的な昇給・キャリアの可能性まで含めて判断するのが大切です。

派遣期間中に転職活動を始めるタイミングは?

転職活動を始めるベストなタイミングは「契約終了の2〜3ヶ月前」です。

企業の選考には平均して1ヶ月ほどかかるため、早めに動き出すことで余裕を持って内定・入社日を調整できます。

特に紹介予定派遣やエージェント経由での転職を目指す場合、求人探し→応募→面接→内定という流れがあるため、計画的に準備することが重要です。

派遣先に迷惑がかかるのではと心配する方もいますが、契約終了が明確であれば問題視されません。むしろ「前向きなキャリア形成」として評価されることもあります。

面接で派遣期間を聞かれたときの回答例

面接で派遣の期間や理由について聞かれるのはよくあることです。

その際は、期間の長短ではなく「そこで何を経験し、どう成長したか」に焦点を当てて答えるのがポイントです。

たとえば次のような回答が効果的です。

「短期の派遣契約ではありましたが、〇〇の業務に取り組み、社内でマニュアルの改善提案を行うなど、自分なりに成果を出せたと感じています。この経験を活かし、今後はより安定した環境で長く成長していきたいと考え、正社員を目指しています」

派遣歴を正直に話しつつも、ポジティブな視点で語ることで好印象を与えられます。

まとめ:目的意識を持って最短で正社員へキャリアアップ

20代という若さは、転職市場において大きなアドバンテージです。

「派遣だから無理」と思い込むのではなく、今の経験をどう活かすか、どんな未来を描きたいかを明確にすることで、道は開けます。

正社員化を目指すルートは複数あり、どれが自分に合っているかは状況や価値観によって異なります。

  • 直接応募で早期に正社員へ
  • 紹介予定派遣で職場との相性を確認
  • エージェントを活用して未経験職へ挑戦
  • 今の派遣先で登用のチャンスを掴む

いずれにしても、待っているだけではチャンスは来ません。小さな一歩が、大きなキャリアアップにつながるはずです。

今この瞬間から「正社員になる」という意志を持ち、行動を始めてみてください。

ABOUT US
転職ポータル 編集部
転職ポータル 編集部
キャリアアドバイザー / ライター
「誰もが納得のいくキャリアを実現する」を目指して活動する転職情報の専門チーム。

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