第二新卒

未経験OK!簿記2級×第二新卒で経理転職を成功させる5ステップ

yoshiharu

「経理に興味はあるけど、未経験だし本当に転職できるのかな……」「簿記2級を取ったけど、それだけで意味あるの?」そんな不安を抱えていませんか?

第二新卒という立場は、まだ社会人経験が浅いため評価されにくいと思われがちですが、実は今、ポテンシャル重視の採用が増えており、簿記2級の資格を持っているだけで大きなアドバンテージになります。

この記事では、未経験から経理職への転職を目指すあなたに向けて、

  • 第二新卒が評価される理由と現状
  • 簿記2級を活かせる具体的な職種と業界
  • 転職成功のための3つのポイント
  • 年齢別の戦略やキャリアパス
  • 実際の転職成功例とよくある疑問

といった内容をわかりやすく解説しています。

「資格を活かしてキャリアを切り開きたい」「経理職にチャレンジしてみたい」と考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

Contents
  1. 簿記2級を持つ第二新卒の転職市場の現状
  2. 簿記2級で目指せる主な職種と業界
  3. 未経験でも転職を成功させる3つのポイント
  4. 【年齢別】簿記2級・実務未経験者の転職戦略
  5. 簿記2級で狙える年収とキャリアパス
  6. よくある質問と転職成功事例
  7. まとめ:簿記2級を活かせば未経験からでも経理職に転職できる

簿記2級を持つ第二新卒の転職市場の現状

第二新卒とは?ポテンシャルが評価される理由

第二新卒とは「新卒で就職したものの、1〜3年以内に退職し、再び転職活動をする若手人材」のことを指します。

この層が企業から注目される理由は、社会人としてのマナーが備わっており、かつ柔軟で新しい環境に適応しやすいという点にあります。さらに、教育コストを抑えつつ長期育成が見込める人材として期待されているのです。

未経験職種へのチャレンジも歓迎されやすく、実際に経理や総務などバックオフィス職へのキャリアチェンジを目指す第二新卒は年々増加傾向にあります。「前職をすぐ辞めたことで不利にならないか」と不安に感じる人も多いですが、早期見直しによる方向転換は、近年ポジティブに評価される傾向にあります。

簿記2級が企業で高く評価される根拠

簿記2級は、企業の経理・会計分野で基礎的かつ実践的な知識を持つことを証明できる資格です。特に中小企業では、専門職でなくとも「簿記がわかる人材」が重宝される場面が多くあります。

  • 商業簿記・工業簿記を通じて実務に近い知識を習得できる
  • 経理処理や決算業務に対応できる下地があると判断されやすい
  • 採用担当者から「未経験でも即戦力になりそう」と見なされる

これにより、未経験でも応募できる経理職の中で「簿記2級を持っていること」が書類選考通過の一つの条件になるケースも珍しくありません。知識を持っていることが、職務適性や成長意欲の証明として機能するのです。

求人動向と募集形態(正社員・派遣・紹介予定派遣)

第二新卒×簿記2級のニーズは年々高まりを見せており、求人は大手求人サイト・エージェントを通じて多様に展開されています。特に以下の3つの雇用形態が多く見られます。

  • 正社員:育成前提で採用するポテンシャル枠が中心
  • 派遣社員:即戦力を求める案件が多く、短期でのスキル習得が可能
  • 紹介予定派遣:一定期間勤務後、相互に合意すれば正社員登用

「未経験OK」と書かれていても、実際には簿記2級保持者の方が有利なケースがほとんどです。とくに中小企業や経理の専任がいない企業では、簿記知識のある人材が即採用されることもあります。

求人の読み解きや相性の良い企業を見つけるには、転職エージェントの活用が効果的です。市場の動向や非公開求人も含めて、プロのアドバイスを受けながら動くのが転職成功の近道といえるでしょう。

簿記2級で目指せる主な職種と業界

企業の経理・財務部門

簿記2級の資格を活かして最も多くの人が目指すのが、企業の経理・財務部門です。

事業会社では売上・仕入・請求管理といった日常経理から、決算・税務・資金繰りなどの財務業務まで幅広い役割があり、簿記の知識が実務に直結します。

経理業務は専門性が高いため、未経験であっても丁寧に業務を覚えていけば着実にスキルが身につきます。将来的には経営層と近い立場で数字を扱う「管理会計」「財務企画」などへキャリアアップも目指せる分野です。

コツコツと地道な作業が多いため、「細かい作業が得意」「数字に強い」タイプの人に特に向いている職種といえるでしょう。

会計事務所・税理士法人

会計業界への入口として人気なのが、会計事務所や税理士法人での勤務です。実務未経験からでも採用されやすく、特に繁忙期(1〜3月)には補助スタッフとして多くの求人が出回ります。

  • 仕訳入力や月次資料の作成など、定型業務が中心
  • 税務申告や年末調整のサポートを通じて知識が深まる
  • 顧問先とのやり取りでビジネス会話も鍛えられる

特に、税理士や公認会計士を目指す方にとっては、受験勉強と両立しやすい就業形態が多いのも魅力です。将来のキャリア形成を見据えた第一歩として、多くの若手がこのルートを選んでいます。

経理アウトソーシング/BPO企業

近年ニーズが高まっているのが、経理業務を代行するアウトソーシング企業(BPO企業)です。さまざまな企業の経理業務を請け負うため、未経験でも業務の種類や流れを短期間で効率的に学べる環境が整っています。

具体的には、仕訳入力や帳票のチェック、会計ソフトへの入力、請求書発行などを担当します。業界全体でマニュアル化・分業が進んでおり、教育制度も比較的充実している点が特徴です。

「まずは経理の現場感を掴みたい」「実務を通じて自信をつけたい」という第二新卒には、非常に適したファーストステップです。

ベンチャー・スタートアップのバックオフィス

変化のスピードが速いベンチャー企業やスタートアップでは、経理や人事、総務といったバックオフィス全般を担う人材が強く求められています。特に簿記2級保持者は、会計の基礎があるという理由で即戦力として期待されるケースが増えています。

業務の範囲は経理処理にとどまらず、資金管理、社内ルールの整備、経営資料の作成など多岐にわたります。そのため、幅広い実務を通じて短期間でスキルアップしたい人には最適な環境です。

柔軟性と行動力が求められる反面、少数精鋭のチームで働くため、自分の提案が直接会社の成長に結びつくやりがいも味わえます。

公的機関・NPO法人・非営利団体

社会的な意義のある仕事を志す方に人気なのが、公的機関やNPO法人での経理ポジションです。簿記2級を活かして、助成金や補助金の管理、予算運用、決算報告などの業務を担当します。

  • 非営利法人特有の会計基準を扱える貴重な経験が得られる
  • 地域密着型の団体や教育系NPOなど、活動内容に共感しやすい
  • 安定した勤務環境と社会貢献性の高さが魅力

民間企業とは異なる制度や書式に対応する必要があるため、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、使命感を持って働きたい方には非常にマッチする選択肢といえます。

未経験でも転職を成功させる3つのポイント

経理・会計特化型転職エージェントの活用法

未経験から経理職への転職を成功させるうえで、最も効率的なのが「経理・会計に特化した転職エージェント」を活用することです。

  • 未経験でも応募できる求人を優先的に紹介してくれる
  • 履歴書や職務経歴書の添削、面接対策のサポートが手厚い
  • 一般には出回らない非公開求人を多数保有している

経理職は専門職であるため、一般的な総合型エージェントでは希望職種のマッチング率が低くなりがちです。だからこそ、経理・会計領域に特化したプロのアドバイザーを味方につけることが重要なのです。

「簿記2級を取ったけど、どうやって活かせばいいかわからない…」という方も、まずは相談だけでもしてみることで道が開けるケースが多くあります。

履歴書・職務経歴書でアピールすべきスキルと熱意

未経験から経理職を目指す場合、履歴書や職務経歴書で「なぜ経理を目指すのか」「なぜ自分が向いているのか」を言語化できているかが重要なポイントとなります。

具体的には、以下のような要素を盛り込むと効果的です。

  • 簿記2級取得の理由と学習プロセス
  • 数字を扱う仕事に対する関心や適性
  • 前職で培った事務処理能力や丁寧な作業姿勢

たとえ実務経験がなくても、学習意欲の高さや論理的思考力、ミスを防ぐための工夫などを具体的にアピールできれば、企業側の評価は大きく変わります。

「実績がないから…」と気後れせず、自分なりの強みやポテンシャルを丁寧に伝えましょう。

面接で差がつく自己PRと志望動機の作り方

面接では「この人は経理職に向いているか」「長く働いてくれそうか」といった視点で見られます。そのため、志望動機や自己PRでは「なぜ経理なのか」を軸に、一貫性を持たせて話すことが重要です。

たとえば以下のような流れが効果的です。

  • 数字や計画を立てることが好きだった原体験
  • その延長線上で簿記を学び、2級を取得した経緯
  • 企業活動を支える経理の仕事に携わりたいという思い

また、入社後のビジョン(たとえば「決算業務を担えるようになりたい」「税理士資格に挑戦したい」など)を語ると、前向きで成長意欲のある印象を与えることができます。

【年齢別】簿記2級・実務未経験者の転職戦略

20代前半:ポテンシャル採用を勝ち取るコツ

20代前半であれば、企業側もスキルよりポテンシャルを重視します。特に簿記2級の取得は「学ぶ姿勢がある」「目標に向かって努力できる人材」として評価される材料になります。

この年代で重視されるのは、「なぜ経理職に興味を持ったのか」「なぜ簿記を学ぼうと思ったのか」といった動機です。明確な目的意識と職種への理解が伝われば、たとえ実務未経験でも高い確率で書類選考を突破できます。

また、若手を育成したい中小企業やベンチャーでは、第二新卒の柔軟性と吸収力が歓迎されるため、自信を持って応募しましょう。

20代後半:即戦力アピールと学習計画の立て方

20代後半になると「ポテンシャル」だけでは不十分とされることもあり、即戦力性や将来性をどのように伝えるかが鍵となります。

  • 簿記2級取得だけでなく、実際に学んだ内容をどのように活かしたいかを語る
  • Excelスキルや会計ソフト(弥生・freeeなど)の習得も合わせてアピール
  • 「3年以内に決算まで携われるようになりたい」といった学習計画を伝える

企業はこの年代に対し「スピード感あるキャッチアップ」を期待します。面接では、これまでの仕事で培ったビジネススキルや改善事例も合わせて伝えることで、説得力を増すことができます。

30代以上:派遣・紹介予定派遣でキャリアチェンジを実現

30代以上で経理未経験となると、正社員求人に絞って転職活動を行うのはやや難易度が高くなります。そこで選択肢となるのが「派遣」「紹介予定派遣」といった実務経験を積みながらキャリアチェンジできる働き方です。

派遣先企業では、日常的な仕訳や経費精算、請求処理など、経理の基本を体系的に学べる環境が整っています。紹介予定派遣であれば、数ヶ月の就業後に正社員登用されるチャンスもあるため、年齢を問わず再スタートを切りやすい仕組みといえるでしょう。

「年齢的に厳しいかも…」と諦める前に、まずは一歩踏み出せる環境を選ぶことが大切です。

簿記2級で狙える年収とキャリアパス

入社時の想定年収と昇給の目安

簿記2級を活かして経理職として転職した場合の年収は、未経験スタートで300万円〜350万円前後が相場です。都心部や上場企業では400万円前後からスタートするケースも見られます。

  • 経験1〜3年で350万〜450万円に昇給
  • 月次・年次決算を任されるようになると、年収500万円も視野に
  • 管理職や財務・税務に進めば600万円以上も可能

ただし年収の伸びは、会社規模や業種によって大きく異なります。経理は年功序列よりも「できる業務の幅」に応じて昇給が決まるため、積極的にスキルアップを重ねる姿勢が評価されやすい職種です。

経理から経営管理・財務へキャリアアップする方法

経理職で実務経験を積んだあとは、「管理会計」「財務分析」「資金調達」といった経営に近い領域へキャリアを広げることが可能です。特に中堅企業やベンチャーでは、少人数体制の中で多くの業務を経験できるため、幅広いスキルを身につけやすい環境といえます。

経営管理や財務部門に進むためのステップとしては、

  • 月次・年次決算の主担当を任されるようになる
  • 財務三表(BS・PL・CF)の理解を深める
  • 金融機関や監査法人とのやり取りを経験する

このような経験を積み重ねることで、CFOや経理部長といった経営層に近いポジションも目指せるようになります。

公認会計士・税理士など上位資格取得のメリット

さらなる専門性や市場価値を高める手段として、公認会計士・税理士などの国家資格取得を目指す方も多くいます。簿記2級はその第一歩であり、資格取得に向けた基礎力を築くうえで非常に有効です。

特に以下のような場面で、上位資格のメリットが発揮されます。

  • 監査法人・税理士法人への転職や独立開業
  • 年収600万〜1000万円以上の専門職キャリア
  • 金融・上場企業の経営層ポジションへの昇進

ただし、資格取得には長期間の学習と計画性が必要です。働きながらの勉強が難しい場合は、派遣や契約社員として時間に余裕のある働き方を選ぶのも一つの戦略となります。

よくある質問と転職成功事例

「実務経験なしでも本当に転職できる?」

もっとも多く寄せられる質問が「未経験でも経理職に転職できるのか?」というものです。結論からいえば、可能です。実際に簿記2級を取得した第二新卒や未経験者が、数多く経理職への転職を成功させています。

特に次のような条件がそろっていれば、採用される確率はさらに高まります。

  • 簿記2級取得済み、もしくは勉強中
  • 社会人経験があり、ビジネスマナーが身についている
  • 事務処理やExcel作業に慣れている

採用担当者は「すぐにできる人」よりも「育てやすく、成長が期待できる人材」を探しているケースが多いため、誠実さや学習意欲を伝えることが何より重要です。

成功事例:営業職から経理へキャリアチェンジ

実際の成功例として多いのが「営業職から経理職への転職」です。たとえば、20代後半で営業職に就いていたAさんは、以下の流れでキャリアチェンジを実現しました。

  • 在職中に独学で簿記2級を取得
  • 転職エージェントに登録し、未経験可の経理求人を複数紹介される
  • 前職での数字管理(売上管理・見積書作成など)をアピール
  • 入社後、OJTで月次決算まで任されるようになり、年収も30万円アップ

営業時代に培った「数字への意識」や「資料作成スキル」などが経理にも通じると評価され、結果として未経験でも採用に至った好例です。

転職活動で失敗しないための注意点

未経験からの転職でよくある失敗は、以下のようなパターンです。

  • 志望動機が曖昧で「なぜ経理に転職したいのか」が伝わらない
  • 求人内容をよく読まず、企業とのミスマッチが起きる
  • 「資格を取ったから大丈夫」と思い込み、準備を怠る

特に経理職は「地道で細かい作業が多い」ため、業務内容に対する理解と覚悟を持っておく必要があります。求人票だけでは分からない社風や業務内容は、必ず面談やエージェントを通じて確認しましょう。

事前準備と情報収集ができていれば、未経験でも安心して転職活動に臨めます。

まとめ:簿記2級を活かせば未経験からでも経理職に転職できる

結論として、簿記2級を取得していれば、第二新卒や未経験であっても経理職・会計職への転職は十分に可能です。

その理由は、企業側が「育てやすく、基礎知識のある人材」を求めており、簿記2級はまさにその期待に応えられる資格だからです。とくに第二新卒はポテンシャル採用の対象になりやすく、行動次第で大きなキャリア転換が実現できます。

  • 経理職は未経験でも簿記2級があれば書類選考に通過しやすい
  • 転職エージェントを活用すれば未経験OKの求人に出会いやすい
  • 履歴書・職務経歴書ではスキルだけでなく熱意や成長意欲も重視される
  • 年齢別に戦略を変えることで30代以上のキャリアチェンジも可能
  • 派遣・紹介予定派遣も実務経験を積む有効な手段

したがって、「経理に興味があるけれど実務経験がない」と不安を抱える必要はありません。この記事で紹介したステップを踏めば、確実にチャンスをつかめます。

まずは小さな一歩として、転職エージェントへの登録や、求人のチェックから始めてみましょう。自分の可能性を信じて行動すれば、理想のキャリアはきっと実現できます。

ABOUT US
転職ポータル 編集部
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キャリアアドバイザー / ライター
「誰もが納得のいくキャリアを実現する」を目指して活動する転職情報の専門チーム。

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