研究職

研究者におすすめの転職サイト10選と選び方完全ガイド

yoshiharu

「アカデミアの先が見えない」「企業の研究職に興味はあるけれど、自分に合った求人が見つからない」――そんな悩みを抱えていませんか?

研究者の転職は、一般的な職種とは違い、専門性や研究分野とのマッチングが重要です。そのため、適切な転職サイトを選ばなければ、希望のキャリアを実現するのは難しいものです。

本記事では、研究者のキャリアに理解がある転職サイトを比較・解説し、サイト選びのポイントから成功事例までを網羅しています。

  • 専門分野ごとに強みのある転職サイトが分かる
  • 企業研究職・アカデミアそれぞれの求人の探し方が分かる
  • ポスドク・Uターン・海外研究者などの転職事例が読める
  • 履歴書・面接対策まで含めた転職の流れを整理できる

「今はまだ情報収集中だけど…」という方も、ぜひ最後まで読んでみてください。あなたのキャリアに合った新しい選択肢がきっと見つかるはずです。

Contents
  1. 研究者が転職サイトを選ぶ前に押さえておくポイント
  2. 研究者向け転職サイトおすすめランキングTOP10
  3. 分野別・キャリア段階別に強い転職サイトの選び方
  4. 研究者が転職サイトを活用するメリットと注意点
  5. 研究者転職サイトを利用した成功事例
  6. 研究者転職の流れとサイト利用のタイミング
  7. 研究者の求人市場動向と今後の展望
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ:専門性を活かすなら転職サイトの活用が成功の鍵

研究者が転職サイトを選ぶ前に押さえておくポイント

専門分野に合った求人を扱っているか

研究職の転職を成功させるには、自身の専門領域とマッチした求人情報を見つけることが不可欠です。

なぜなら、研究職の求人は限定的かつ分野特化型であり、的外れな求人をいくら見ても時間の無駄になってしまうからです。

たとえば、AI解析を専門とする人材が、有機合成系の求人に応募してもミスマッチです。

このような事態を避けるためにも、「分野で絞れる検索機能」や「専門性に応じた求人」を保有する転職サイトを活用することが重要です。

まずは自分の専門に強いサイトかどうかを確認することから始めましょう。

企業研究職・アカデミア両方の求人バランス

研究者には「大学などアカデミアに残る道」と「企業の研究職に転身する道」があります。

どちらも魅力がありますが、それぞれに求められるスキルや働き方のスタイルが異なります。

  • JREC-IN Portalのようにアカデミア求人に特化したサイト
  • BizReachのように企業系・マネジメント系求人が充実したサイト
  • 両方をバランスよく掲載するLHHやアカリクキャリア

キャリアの方向性に迷っている方は、両軸で求人を確認できるサービスから始めて、徐々に絞り込んでいくと良いでしょう。

「どちらを選ぶか迷っている…」という方は、キャリアアドバイザーと話すことで視野が広がることもあります。

レジュメ添削・面接対策など支援サービスの充実度

研究者が民間企業へ転職する際、最も苦戦しやすいのが「アピールの仕方」です。

論文や学会発表の実績を、企業向けの職務経歴書でどのように翻訳するかは、専門知識だけでは難しい作業です。

ここで頼れるのが、研究者転職に慣れたキャリアアドバイザーの存在です。たとえばアカリクキャリアやリクルートエージェントでは、

  • 研究成果を成果ベースで企業に伝える方法
  • 研究と事業の接点を強調する面接練習
  • 専門用語の簡略化や構造化のアドバイス

など、きめ細やかな支援を受けることができます。支援の充実度は、転職の成否を分ける大きな要素となるため、登録前に比較検討しておきましょう。

非公開・ハイクラス求人の掲載割合

転職サイトの中には、一般には出回っていない「非公開求人」を多数取り扱うサービスがあります。

これは企業側が「競合に知られたくないプロジェクト」や「年収1000万円以上の役職付きポスト」などを含んでいるため、あえて非公開にしているからです。

こうした求人は、ビズリーチやJACリクルートメントなど、ハイクラス向けのサイトで多く取り扱われています。

特に、企業研究職のリーダー職や海外R&D戦略ポストなどは、通常検索では見つけられない非公開枠で動いていることが多いのです。

「自分にはまだ早いかも…」と思わず、登録しておくことで思いがけないチャンスに出会えるかもしれません。

実際、年収700万円から1200万円へと転職に成功した研究者も、非公開求人経由だったというケースが少なくありません。

研究者向け転職サイトおすすめランキングTOP10

JREC-IN Portal

JREC-IN Portalは、文部科学省所管の国立研究開発法人が運営する研究者向けの求人情報サイトです。

特にアカデミア分野の求人に強く、大学や公的研究機関、独立行政法人からの募集が数多く掲載されています。

  • ポスドク、助教、准教授、教授などの職階別で検索可能
  • 国際共同研究プロジェクトや外国籍研究者歓迎の求人もあり
  • 研究費付きプロジェクトや任期付きポストの明記

また、英文での求人情報も豊富で、国内外の研究者が活用しています。アカデミックキャリアを継続したい方には必須のサイトです。

一方で、民間企業の求人は少なめのため、企業研究職志望の方は他サイトとの併用が効果的です。

アカリクキャリア

アカリクキャリアは、大学院生やポスドクなど高度研究人材に特化した転職支援サービスです。

理系修士・博士課程出身者の就職・転職支援に強みがあり、企業と研究者の「専門性の橋渡し役」として定評があります。

たとえば、以下のような支援が受けられます。

  • 研究分野ごとのマッチング支援
  • 修士・博士人材を積極採用している企業の紹介
  • エンジニア転向やコンサル業界への転職支援

また、イベント型の合同説明会も開催され、企業と直接対話できる機会がある点も魅力です。

「研究職だけでなく、自分のスキルを他職種でも活かしたい」と考える方にとって、非常に頼りになるサイトです。

BizReach(ビズリーチ)

BizReachは、年収600万円以上のハイクラス転職に特化したサイトで、研究者の中でもキャリアアップを狙う方におすすめです。

特に以下のような層に強い傾向があります。

  • 企業研究職として5年以上の実績がある方
  • マネジメント経験やグローバルプロジェクトへの参加経験者
  • 知財、事業企画、R&D戦略などへのキャリア転換を目指す方

スカウト機能が充実しており、登録後にヘッドハンターや企業から直接オファーが届く仕組みです。

非公開求人が多く、年収800万円以上の案件も豊富なため、キャリアに自信のある研究者は登録しておいて損はありません。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、国内最大級の転職支援サービスであり、研究職に限らず多くの分野に求人があります。

特に企業研究職においては、以下のような強みがあります。

  • 化学・医薬・機械・電気分野の求人が豊富
  • レジュメ添削や模擬面接などのサポートが手厚い
  • 地方勤務やUターン希望者向けの求人も多数

全国に拠点があるため、地域に密着した情報提供も可能で、初めて転職する方にも安心感があります。

非公開求人の紹介力も高く、転職初心者からミドル層まで幅広く対応できる万能型エージェントです。

メイテックネクスト

メイテックネクストは、ものづくり分野に強みを持つ転職エージェントで、エンジニアリング系研究職の転職に特化しています。

製造業を中心とした求人が多く、自動車、電機、精密機器、化学、素材といった分野での研究開発ポジションに対応。

技術職出身のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門的なアドバイスがもらえる点も魅力です。

特に「実験系の研究者から開発職への転向」や、「研究テーマを活かして製品設計に関わりたい」といった希望に対して、現実的な提案をしてくれる傾向があります。

技術系研究職から転職を考える方にとって、非常に頼もしい存在といえるでしょう。

LHH転職・就活エージェント

LHH転職・就活エージェント(旧:Spring転職エージェント)は、外資系企業やグローバル案件に強いエージェントです。

  • バイリンガル研究者向けのポジション紹介が可能
  • 海外支社との連携や共同研究のある企業求人が多い
  • 英語面接や英文レジュメのサポートが受けられる

特に、外資系製薬会社やグローバル材料メーカーなどでの研究開発職を狙う方には適しています。

語学力を活かしたい研究者や、国際的な環境でキャリアを広げたいと考える方は、登録しておくべきサイトのひとつです。

RDサポート

RDサポートは、食品・バイオ・ヘルスケア分野に特化した人材紹介会社です。

特にライフサイエンス領域における研究開発職や品質管理職に強く、大学・企業問わず多くのバイオ系研究者から支持を集めています。

たとえば、食品開発、健康食品・機能性成分の研究、再生医療など、専門性の高い案件が豊富です。

また、女性研究者のキャリア支援にも力を入れており、育児と研究を両立したい方にも配慮された求人が多いのも特長です。

type転職エージェント

type転職エージェントは、首都圏を中心にサービス展開している総合型転職支援サービスです。

  • 大手メーカーやIT企業の研究・開発求人が豊富
  • 東京・神奈川・千葉・埼玉の求人に強い
  • 年収交渉や条件面でのサポートに定評あり

研究職に限らず、技術系総合職や企画職への転向にも柔軟に対応しており、キャリアチェンジを視野に入れた相談も可能です。

首都圏在住の研究者にとっては、求人の幅広さとサポートの手厚さが魅力のサイトといえるでしょう。

ワークポート

ワークポートは、IT・ゲーム業界に強いイメージがありますが、最近では研究・開発系職種にも力を入れています。

未経験OKの求人や、研究職からITエンジニアへのキャリアチェンジ支援も提供しており、「研究以外の道も検討したい」という方におすすめです。

特に30代前後の若手研究者で、専門分野のスキルを活かしながら業界を変えたい人にとっては、視野を広げる良いきっかけになるでしょう。

スピーディーな対応とアプリ完結の利便性も、利用者の満足度を高めています。

doda

dodaは業界最大級の求人数を誇る転職サービスで、研究職向けの求人も数多く取り扱っています。

  • 製薬・化学・食品メーカーなど幅広い研究職求人
  • 専門性よりもポテンシャルを評価する企業も多い
  • 転職フェアなどのイベントで企業と直接交流可能

特に「転職は初めてで、どこから手を付けてよいかわからない」という方にとっては、登録するだけでも得られる情報が多く、キャリアの選択肢を広げるきっかけになります。

年齢・分野問わず使いやすい総合型サイトとして、併用する価値のある一社です。

分野別・キャリア段階別に強い転職サイトの選び方

バイオ・ライフサイエンス系に強いサイト

バイオ・ライフサイエンス分野に特化した求人を探すなら、専門性の高いエージェントを活用するのが成功の鍵です。

  • RDサポート:食品・バイオ・ヘルスケア系求人が豊富
  • アカリクキャリア:修士・博士人材の研究開発職に強い
  • doda:製薬・臨床開発などライフサイエンス系も多数掲載

特に創薬、再生医療、機能性食品などの分野で求人が集中しており、研究テーマと一致するポジションを探しやすいのが特長です。

「自分の専門領域を狭めすぎてしまって求人が見つからない」と悩む場合は、派生分野も視野に入れて検索するのがポイントです。

化学・材料系に強いサイト

化学や材料工学系の研究者は、製造業・エネルギー・自動車関連企業での需要が高まっています。

この分野では、メイテックネクストやリクルートエージェントが特に有力です。

化学分析・プロセス開発・機能性材料の開発など、研究開発の中心に関わるポジションが多く、年収水準も比較的高い傾向があります。

また、グリーンケミストリーや新素材開発といったテーマも注目されており、応用範囲が広いため求人の選択肢も豊富です。

製品化・スケールアップの経験がある方は、さらに好条件での転職が期待できます。

医療・薬学系に強いサイト

医療・薬学系の研究者は、製薬企業、CRO(開発業務受託機関)、医療機器メーカーなどへの転職が一般的です。

  • RDサポート:薬剤開発・品質管理職が充実
  • LHH転職エージェント:外資製薬企業やグローバル案件に強い
  • doda:医療系の非公開求人も豊富

治験や薬事、品質保証といった分野も含め、多職種の選択肢があるのが医療・薬学系の強みです。

英語文献を日常的に扱う研究者や、GLP/GMPなどの実務経験者は特に企業からの需要が高いため、年収アップも狙いやすい分野といえるでしょう。

AI・データサイエンス系に強いサイト

近年、AIやデータサイエンス分野の研究職は大きな成長を遂げており、多くの企業が人材を求めています。

この分野ではアカリクキャリアやBizReach、ワークポートなどが有効です。

特に、機械学習・画像解析・自然言語処理・統計解析などのスキルがある研究者は、製造業・IT企業・金融業界など幅広い分野で求められています。

企業によっては「博士人材歓迎」「論文執筆経験者優遇」と明記している求人もあり、アカデミックなバックグラウンドがそのまま活かされるのも魅力です。

PythonやRのスキルをアピールできるポートフォリオがあると、より高評価を得られるでしょう。

アカデミアから企業研究職への転職に強いサイト

アカデミアから企業への転職は、言葉では簡単でも実際には「文化や評価基準の違い」に戸惑う人が多いものです。

  • アカリクキャリア:博士・ポスドク人材の企業転職に特化
  • リクルートエージェント:民間企業のマッチング支援が強み
  • type転職エージェント:企業側の期待値や選考基準に精通

研究実績を事業視点に翻訳するスキルや、職務経歴書での工夫が求められるため、転職エージェントの支援が成功のカギとなります。

「論文しか書いてこなかった自分が企業で通用するのか?」と不安な方こそ、こうした専門サポートがあるエージェントを活用しましょう。

研究者が転職サイトを活用するメリットと注意点

最新求人情報を効率的に収集できる

転職サイトを活用することで、全国の研究職求人をスピーディーに把握できます。

特に企業の研究職は公募期間が短いことも多く、情報収集が遅れるとチャンスを逃す可能性があります。

  • 新着求人通知のメールアラート機能
  • 希望条件に応じた自動マッチング
  • 複数サイトの併用で情報の網羅性アップ

「今すぐ転職しないけど情報だけ見ておきたい」という人でも、登録だけしておけば動き出す準備ができます。

思わぬ好条件の求人が届いたことが、転職活動のきっかけになるケースも少なくありません。

専門コンサルタントによるキャリア相談

研究者向けの転職サイトでは、理系バックグラウンドに理解のあるキャリアアドバイザーが在籍しています。

「研究テーマをどう説明すれば企業に伝わるか」や、「アカデミアに残るべきか、企業へ移るべきか」といった悩みに対して、実例を交えてアドバイスを受けられます。

中には自身も研究職出身のアドバイザーが在籍しており、研究者ならではの不安や迷いに寄り添った提案をしてくれることも。

「誰に相談してよいかわからない」と感じている方は、一度面談してみるだけでも視野が広がるはずです。

研究実績を職務経歴書でアピールするコツ

研究者の多くが直面するのが、「論文や学会発表などの実績を、職務経歴書でどう表現すれば良いか分からない」という悩みです。

  • 研究の目的や成果をビジネス的な言葉に置き換える
  • 数値化(例:○件の特許出願、○人チームを統括)して実績を明示
  • 研究成果が製品やサービスにどう貢献したかを明記

このように、学術的な表現から「企業が求めるアウトプット」へ翻訳する作業が重要です。

一人では難しいと感じたら、研究職に理解あるエージェントの添削サービスを活用するのが効果的です。

複数サイトを併用する際の注意点

転職活動では、複数の転職サイトに登録するのが基本ですが、いくつかの注意点もあります。

たとえば、同じ求人に複数のサイト経由で応募すると、企業側に不信感を持たれるリスクがあります。

また、複数のキャリアアドバイザーとやり取りをすると情報管理が煩雑になり、連絡ミスや日程調整ミスが起きやすくなります。

このため、以下のような対応が必要です。

  • 応募先と利用経路をリスト化して管理
  • メインで相談するエージェントを一つに絞る
  • スカウトメールは応募前に必ず重複チェック

複数サイトの併用は「情報を広く得る」ためには有効ですが、「応募は慎重に」を忘れずに対応しましょう。

研究者転職サイトを利用した成功事例

基礎研究から製品開発へのキャリアチェンジ

大学院で基礎物理を研究していた30代前半の男性は、アカリクキャリアを利用して、光学機器メーカーの製品開発部門へ転職しました。

当初はアカデミアでのポスト獲得に苦戦していたものの、キャリアアドバイザーのアドバイスにより、「研究で培ったモデリング・シミュレーション技術」が企業でも通用することを発見。

職務経歴書では論文よりも「実験設計」「装置の設計提案」といった応用的スキルを強調し、面接でもプロジェクト経験のチームワークをアピールしました。

結果として、研究所勤務から製品開発への転換に成功し、初年度年収は約100万円アップ。企業での研究もやりがいがあると話しています。

大学ポスドクから民間企業R&Dへ転職

化学系の博士号を持つ40代前半の女性は、JREC-IN Portalでは任期付きポストしか見つからず、転職を決意。

  • RDサポートで食品メーカーの研究職求人を紹介
  • 研究内容(天然物抽出・成分分析)と企業の開発テーマがマッチ
  • 面接対策では、「研究→商品開発」の視点で説明する練習を実施

結果として、安定した研究開発職に就職し、ワークライフバランスも大きく改善。

「ポスドク時代よりも評価が明確で、研究の社会実装を実感できるようになった」と満足しています。

海外研究者が国内企業にUターンしたケース

海外の大学でポスドクをしていた30代後半の男性は、家族の事情で日本へのUターン転職を検討していました。

LHH転職エージェントを利用し、外資系医療機器メーカーの研究ポジションを紹介され、英語での業務経験や国際共同研究の実績が高く評価されました。

面接は英語と日本語の両方で行われましたが、海外での研究生活を自己成長のストーリーとして丁寧に伝えることで内定を獲得。

グローバルに働ける環境に再び恵まれ、「海外での経験を活かしつつ、日本で安定したキャリアを築けるようになった」と語っています。

研究者転職の流れとサイト利用のタイミング

情報収集フェーズ

研究者の転職は、計画的に進めることが成功のカギとなります。その第一歩が情報収集フェーズです。

  • 自分の専門性が活かせる業界や職種の確認
  • どのような求人があるかを転職サイトでリサーチ
  • キャリア相談を通じて選択肢を広げる

この段階では「すぐに転職する気がなくてもOK」です。複数の転職サイトに登録し、非公開求人の傾向や今の市場価値を把握しておきましょう。

アカデミアと企業、どちらを選ぶか悩んでいる段階でも、相談することで明確になるケースは多くあります。

応募書類準備フェーズ

転職を進める意思が固まったら、履歴書・職務経歴書の準備に入ります。

このフェーズでは「実績をどう伝えるか」が鍵となり、研究内容の要約やアピールポイントの整理が必要です。

企業視点で成果や貢献度を伝える必要があるため、アドバイザーに添削を依頼するのがおすすめです。

特にポスドクや博士の方は、アカデミア用のCVからの書き換えに苦労する傾向があるため、早めにプロのサポートを受けておくと安心です。

面接対策フェーズ

書類選考を通過した後は、いよいよ面接フェーズに入ります。

  • 技術面接:研究内容・専門性・成果の説明が中心
  • 人物面接:チームでの役割、リーダーシップ、志望動機
  • 英語面接:外資系やグローバル案件では対応必須

面接では「伝わる説明力」が問われます。自分が何をして、どう貢献したかを短く明快に語れるように、模擬面接を通して練習しましょう。

研究者が陥りがちなのは「専門的すぎて理解されない」説明です。企業目線に立った表現が大切です。

内定後の年収交渉と条件確認

内定後の条件交渉も、転職エージェントを活用する大きなメリットの一つです。

自分では切り出しづらい年収や勤務条件の交渉も、エージェントが代行してくれることで、スムーズかつ公平に進められます。

また、以下の点も確認しておくと安心です。

  • 勤務地・異動の有無
  • 評価制度や昇給の仕組み
  • 研究テーマの自由度・裁量権

「想定と違った…」というギャップを防ぐためにも、入社前の最終確認は妥協せず、しっかり行いましょう。

研究者の求人市場動向と今後の展望

企業の研究開発投資と求人数の推移

近年、企業による研究開発(R&D)投資は堅調に推移しており、それに伴い研究職の求人も増加傾向にあります。

  • 製薬・素材・エネルギー分野などは特に採用が活発
  • 大手企業は若手〜中堅層を中心に積極的に研究職を募集
  • スタートアップも独自技術を持つ研究者を積極採用

経済産業省の調査でも、企業の研究開発費は年々増加しており、それに比例して研究職の求人も拡大中です。

今後も、企業の競争力強化や脱炭素・再生医療などの成長領域において、研究人材の需要は高まっていくでしょう。

産学連携・オープンイノベーションが進む背景

産学連携の強化やオープンイノベーションの潮流が、研究職の求人をさらに多様化させています。

これまでアカデミアの枠に閉じていた研究テーマが、企業と協業することで新たな応用や製品化へとつながる機会が増加。

また、以下のような事例も増えています。

  • 企業が大学や研究機関に常駐研究員を派遣
  • 大学発ベンチャー企業での研究者採用
  • 企業内にアカデミアのような研究拠点を新設

研究者にとっては、アカデミアと企業の両方の良さを活かせる環境が増えてきており、選択肢の幅が格段に広がっています。

英語・データ分析スキルの需要拡大

研究者に求められるスキルは、今や「専門知識」だけではありません。

特に英語力とデータ解析スキルは、多くの企業で必須条件として求められるようになっています。

たとえば、以下のようなスキルが高評価につながります。

  • 英語でのプレゼン・報告書作成(TOEIC700点以上が目安)
  • PythonやRなどを用いたデータ解析経験
  • バイオインフォマティクス・AI解析との連携スキル

これらは「習得しておいて損のない汎用スキル」であり、研究職から他職種への転向も視野に入れる場合においても強力な武器となります。

今後のキャリアの選択肢を広げるためにも、早めのスキルアップを意識しましょう。

よくある質問(FAQ)

研究者の平均年収はどのくらい?

研究者の年収は所属先や職種によって大きく異なりますが、全体的には次のような傾向があります。

  • アカデミア(助教〜准教授):400万〜700万円程度
  • 企業研究職(一般職):500万〜800万円程度
  • マネジメント層・管理職:800万円以上も可能

特に企業では年齢や役職に応じて年収が上がりやすく、賞与や業績給が加算されることも多いため、トータルでの収入はアカデミアよりも高くなる傾向があります。

ただし、企業でも専門性が高い分野や外資系の場合は年収1,000万円超のケースもあり、スキル次第で差が大きくなるのが特徴です。

学会発表・特許は転職でどの程度評価される?

企業によって評価の度合いは異なりますが、学会発表や特許出願は「研究の成果を客観的に証明する実績」として高く評価されます。

特に次のような場合に有利に働きます。

  • 研究テーマが企業の事業領域と合致している
  • 国際学会やSCI論文など、対外的な実績がある
  • 特許が実用化・製品化に結びついている

職務経歴書に記載する際は、単なる件数だけでなく、内容や成果の影響についても簡潔に記述しましょう。

エージェントに相談すると、伝え方をブラッシュアップしてくれるので安心です。

英語力は研究者転職で必須?

必須ではありませんが、ある程度の英語力はあった方が転職の選択肢が広がります。

たとえば、以下のような場面では英語力が求められます。

  • 外資系企業やグローバル部門での業務
  • 英文の論文読解、海外との共同研究
  • 英語でのプレゼンやメール対応

TOEICで600点以上あれば基礎力としては十分で、800点以上あれば外資系や海外対応業務でも安心して対応できるでしょう。

現時点で英語に自信がない場合も、意欲があれば問題ありません。転職後にスキルアップする姿勢があれば高評価につながることもあります。

非公開求人とは何か?

非公開求人とは、転職サイト上で一般公開されていない求人情報のことを指します。

このような求人は、企業側の戦略上の理由や、応募の殺到を防ぐ目的で非公開にされることが多く、以下のような特徴があります。

  • 年収800万円以上のハイクラスポジション
  • 新規事業・極秘プロジェクトなど戦略的ポスト
  • 即戦力・専門スキル重視の限定採用

非公開求人は転職エージェントに登録することで紹介されることが多く、「自分では検索できない好条件の案件」に出会える可能性があります。

高年収や希少性の高い求人を狙うなら、必ず非公開案件に強いエージェントに相談するようにしましょう。

まとめ:専門性を活かすなら転職サイトの活用が成功の鍵

研究者としてのキャリアを一歩進めるなら、転職サイトの活用が非常に効果的です。

なぜなら、研究職は求人数が限られており、専門性や経験を最大限に活かせるポジションを自力で探すのは困難だからです。

この記事では、研究者の転職に役立つサイトの比較や選び方、分野別の強み、転職成功の流れまで網羅的に解説しました。

  • 専門分野に特化した求人を扱うサイトを選ぶことが重要
  • 非公開求人や支援サービスを活用することで転職成功率がアップ
  • ライフサイエンスやAIなど、分野ごとの強みを把握しておくと有利
  • 転職の流れ(情報収集〜内定後)を事前に理解して準備することが成功の鍵
  • 転職エージェントの支援を受けることで、自分では気づかない可能性を広げられる

キャリアの方向性に悩んでいる方も、まずは情報収集から始めてみましょう。行動を起こすことが、納得のいく転職への第一歩になります。

ABOUT US
転職ポータル 編集部
転職ポータル 編集部
キャリアアドバイザー / ライター
「誰もが納得のいくキャリアを実現する」を目指して活動する転職情報の専門チーム。

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