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大学職員の転職志望動機の作り方完全ガイド|例文付きでわかる9ステップ

yoshiharu

「大学職員に転職したいけれど、志望動機ってどう書けばいいの?」
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

企業と異なり、大学職員は仕事内容や組織体制が分かりづらく、「どのようにアピールすればいいのか分からない」という声をよく耳にします。

この記事では、大学職員の仕事内容から、志望動機の作り方、避けるべきNG例、書類・面接での表現方法まで、転職活動に必要な知識を網羅的に解説しています。

  • 大学職員の仕事内容と配属部署ごとの役割がわかる
  • 志望動機を作成する具体的なステップを紹介
  • 背景別の例文で自分に近い事例を参考にできる
  • NG例と改善策から失敗しないポイントを学べる
  • 履歴書・面接対策まで一気通貫で対策できる

初めて大学職員を目指す方も、経験者としてステップアップしたい方も、このガイドを通じて「通過する志望動機」の作成がきっとできるはずです。

Contents
  1. 大学職員の主な仕事内容を把握する
  2. 大学職員へ転職する魅力と注意点
  3. 採用担当が評価する人物像とスキル
  4. 志望動機を作成する3ステップ
  5. 背景別志望動機例文集
  6. 避けるべきNG志望動機と改善方法
  7. 履歴書・職務経歴書への落とし込み方
  8. 面接で志望動機を深掘りされたときの対策
  9. 転職成功者インタビュー
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ:大学職員への転職成功には「理解・準備・表現」がカギ

大学職員の主な仕事内容を把握する

学生支援・教務

大学職員の中でも学生と最も近い距離で関わるのが「学生支援・教務」です。結論から言うと、この部署は学生の成長と学業の支援に直接関わる仕事です。

具体的には、履修相談、成績管理、奨学金対応、就職支援、課外活動のサポートなど、多岐にわたる業務があります。時間割の作成や履修登録の受付、学生の悩みに対する相談対応、就職活動のサポートまで、幅広く学生生活を支える役割を担います。

このように、学生一人ひとりの声に耳を傾けながら、大学生活をより豊かなものにするサポートが求められます。

「学生支援の仕事に興味があるけど、未経験でも大丈夫かな?」そんな不安には、「学生時代の経験や対人対応スキル」が十分に活かせるとお伝えできます。

入試広報・募集戦略

入試広報は大学の“顔”ともいえる存在であり、結論から言えば「受験生を惹きつけ、入学に導く」ための戦略的な役割を担います。

主な業務は高校訪問、パンフレット作成、オープンキャンパスの運営、WebサイトやSNSでの情報発信などです。

  • 学校説明会やオープンキャンパスの企画と実施
  • InstagramやXなどを活用したデジタル広報活動
  • 出願者データの分析と戦略立案

例えば民間企業で広告や販促を担当していた方は、マーケティングスキルをそのまま転用できます。広報という仕事は、単なる宣伝ではなく「大学の魅力を物語として届ける」ことが本質です。

「志望動機にどのように書けばいいかわからない…」という方には、「大学の特色をどう伝えるかを考える視点」をアピールすると効果的です。

研究支援・産学連携

大学の知的財産や研究成果を社会に還元する「研究支援・産学連携」は、学術と実業界をつなぐ役割を果たします。結論としては、研究者の活動を側面から支えつつ、企業との連携を促進することが使命です。

具体的には、研究費の申請や管理、特許の出願、共同研究の契約支援、外部資金の獲得サポートなどが中心業務になります。また、地域企業との連携やベンチャー支援など、大学発のイノベーション創出にも関わる機会が多いです。

たとえば理系出身者や技術職経験者は、研究プロセスへの理解が強みになります。一方で、契約書の作成や調整業務も多いため、法務や事務処理に強い人材も重宝されます。

「大学で研究に関わる仕事がしたいけれど、研究職ではない…」そんな方には、研究支援の仕事が天職になる可能性があります。

施設管理・総務経理

施設管理や総務・経理部門は、大学のインフラを支える縁の下の力持ちです。結論を言えば、学内の運営が円滑に進むように支援するのが主な役割です。

  • キャンパスの設備・備品管理、建物の修繕対応
  • 契約書や物品発注などの事務処理
  • 予算管理・経理処理、監査対応

例えば民間企業の総務や経理経験者は、そのスキルをほぼそのまま活かすことができます。大学独自の会計規則や補助金制度への理解が必要ですが、実務を通じて徐々にキャッチアップ可能です。

「表には出ないが、確実に大学運営を支えたい」という志向を持つ方にとって、非常にやりがいのあるポジションと言えるでしょう。

大学職員へ転職する魅力と注意点

安定した雇用と福利厚生

大学職員への転職で多くの人が魅力を感じるのは、「安定性の高さ」です。結論から言えば、一般企業と比較して雇用が守られやすく、福利厚生も手厚いことが特徴です。

私立大学では学校法人という非営利法人が運営するため、景気の影響を受けにくいというメリットがあります。また、国公立大学では公務員に準じた待遇となることもあり、長期的に腰を据えて働ける環境が整っています。

福利厚生としては、住宅手当や扶養手当、退職金制度、夏季休暇や年末年始の長期休暇など、ワークライフバランスを重視した制度が多数あります。

「子育てや介護と両立しながら安定して働きたい」と考える方にとって、大学職員は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

社会貢献性の高い業務

大学職員は教育・研究を支える立場として、間接的ながらも社会に大きく貢献しています。結論としては、「自分の仕事が未来の人材育成や地域活性化につながっている」という実感を持てる点が魅力です。

学生支援、研究支援、地域連携など、どの部署であっても最終的なアウトカムは「社会に価値を還元すること」に繋がっています。

  • 学生が夢を実現するためのサポート
  • 研究成果が産業や地域の課題解決に貢献
  • 高等教育を通じた地域社会との連携

日々の業務が単なるルーティンワークに感じられがちな中でも、「社会的意義のある仕事がしたい」という価値観を持つ人にとっては、大きなモチベーションとなります。

部署特有の専門性とキャリアの幅

大学職員のキャリアには、実は大きな広がりがあります。結論を述べると、配属される部署によって求められる専門性が異なり、その経験が将来的に別の部署でも活かせるという点で、多様なキャリアパスを描けます。

たとえば、入試広報からキャリア支援へ異動したり、教務から国際部門へ異動するなど、一定年数で部署異動が行われる大学も少なくありません。

部署ごとに必要とされる知識やスキルは異なりますが、汎用性の高いスキル(調整力、企画力、データ管理能力など)を磨くことで、大学内での横断的なキャリア展開も可能です。

「一つの職場で長く働きながら、多様な経験を積みたい」と考える方には特にフィットする職場環境と言えるでしょう。

年収・評価制度の実情

大学職員の年収は、「想像より高い」と驚かれることも少なくありません。結論から言うと、私立大学では民間企業並み、あるいはそれ以上の給与水準が期待できるケースもあります。

  • 30代中盤で年収600万円〜700万円前後の実例も
  • 昇給やボーナスは人事評価や勤続年数に連動
  • 役職に応じた手当や福利厚生も加算される

ただし、大学ごとに評価制度の透明性や納得感には差があるのも事実です。「年功序列に近い」傾向がある大学もあれば、「実績重視の評価制度」を導入している大学も存在します。

転職前には、求人票や説明会などで給与テーブルや評価制度を必ず確認することが重要です。

採用担当が評価する人物像とスキル

学生・教員との調整力

大学職員にとって最も重視される資質の一つが「調整力」です。結論としては、学生・教員・外部関係者など、多様なステークホルダーと円滑にコミュニケーションを取れることが必須となります。

特に学生支援や教務、研究支援といった部署では、教員との折衝や、学生の要望とのバランスを取りながら制度運用を行う場面が日常的に発生します。

一方的な調整ではなく、相手の立場に立って妥協点を見出す「合意形成力」が求められるため、前職でクライアント対応やプロジェクト管理の経験がある方は高く評価されやすいでしょう。

「調整の場面でうまく進められる自信がない…」という場合も、事前にロールプレイや面接対策をしておくことで、実例を交えて説得力を持ってアピールできます。

データ活用と高い事務処理能力

大学業務は一見アナログに見えて、実は高度な事務処理能力が求められる職場です。結論として、ミスなく正確に、大量の処理を期日通りにこなす力が重宝されます。

  • 学生数や成績データの一括管理・入力
  • 助成金申請・経費処理などの公的書類作成
  • ExcelやAccessを用いたデータ分析

大学の業務には「正確性」「期限厳守」「調整の柔軟さ」の3要素が常に求められます。前職で営業事務や経理、企画職などで数字を扱う業務を行っていた方は、大いに活かせるでしょう。

加えて、教育効果測定や業務改善にもデータが活用される時代。単なる処理スキルにとどまらず、「分析結果を活かして提案ができる」視点を持つと評価がさらに高まります。

大学経営への理解と改善提案力

近年の大学では「経営視点」を持つ職員の重要性が高まっています。結論を述べると、学生減少や補助金減などの課題に対して、自発的に改善提案ができる人材が求められているのです。

たとえば、定員割れリスクを見越した入試広報の戦略立案、教員の研究成果を活かした地域貢献企画、校舎の稼働率改善によるコスト削減案など、アイデアを現場目線で出せる人が活躍しています。

特に経営企画部門や学長直下のプロジェクトに配属されるケースでは、「PDCAを回す力」「定量的な提案」が求められることも。

民間企業で経営企画や事業改善に携わっていた方は、その経験をストレートにアピールできる分野です。

「大学で経営ってピンとこない…」という方も、今や大学は“教育機関”と同時に“経営主体”であるという認識を持つことが、転職成功への第一歩です。

志望動機を作成する3ステップ

自己分析で活かせる経験を棚卸し

志望動機の第一歩は、自分自身の棚卸しから始まります。結論としては、過去の経験から大学職員として活かせるスキルや価値観を明確に言語化することがポイントです。

「なぜ大学職員を目指すのか?」という問いに対し、「これまでの職務経験から、どんな力を培い、どう大学の仕事に応用できるか」を説明できることが求められます。

  • 前職での調整経験 → 学生・教員対応への応用
  • 販促や営業で培った提案力 → 広報業務での活用
  • システム管理や経理経験 → 大学の事務業務に転用

思い浮かばない場合は、自己分析ツールやキャリアシートを活用すると、自身の強みや志向性を整理しやすくなります。

「自分の経験が大学にどう役立つのかピンとこない…」という時は、実際の職務内容をリサーチして照らし合わせる視点が重要です。

応募先大学と部署のニーズを徹底研究

次のステップは、「相手を知ること」です。結論から言えば、志望先の大学が今どんな人材を求めているかを的確に読み取り、そのニーズに自分を重ねることが鍵となります。

たとえば入試広報なら、「定員割れ対策」や「SNS強化」、学生支援なら「ハラスメント相談対応」や「キャリア支援」が重点課題となっている場合があります。

  • 大学の公式HPやIR資料をチェック
  • 過去の採用情報や職員インタビューを読む
  • 学部改編や施設整備のニュースにも注目

こうした情報をもとに、志望動機に具体性を加えていくことで、「この人はうちの大学をよく理解している」と感じてもらえる確率が高まります。

「大学ごとに何が違うのかよくわからない」という場合も、3〜5校を比較すると、ミッションや特色の違いが見えてくるはずです。

キャリアビジョンを大学のミッションに結びつける

志望動機の最終仕上げは、「自分の将来像と大学の理念・方針をつなげること」です。結論としては、「単なる転職先」ではなく、「共に未来を築きたい組織」として表現することが重要です。

たとえば「教育機会の格差を縮めたい」「地域活性に貢献したい」「研究の価値を社会に伝えたい」など、自分が目指す価値と、大学の存在意義がリンクするポイントを明確に打ち出しましょう。

さらに「どんな職員になりたいか」「どんな変化を起こしたいか」という展望まで含めると、面接でも深掘りされやすくなります。

「熱意はあるけど、うまく文章にできない…」という方は、PREP法(結論→理由→具体例→再結論)を使って構成すると説得力が増します。

背景別志望動機例文集

民間企業出身者向けの例文

私はこれまで民間企業で約8年間、営業と販促企画に従事してまいりました。特に業務では、ターゲット分析に基づいた提案資料の作成や、他部署と連携したプロジェクト推進に強みを持っています。

貴学が掲げる「地域との連携強化」や「学生数の拡大戦略」において、私の経験は広報や入試戦略の分野でお役立てできると確信しております。

今後は教育機関という公共性の高い場で、持続的な広報体制の構築に貢献してまいりたいと考え、志望いたしました。

営業・販売経験者向けの例文

前職ではアパレル業界にて、販売職として接客・新人教育・店舗運営まで幅広く担当しておりました。対人スキルと臨機応変な対応力には自信があります。

学生支援の分野において、学生一人ひとりの状況を汲み取りながら、適切なサポートを行う姿勢が求められることを知り、これまで培ってきた対人力を活かせると感じております。

貴学の学生が安心して学びに集中できるよう、縁の下の力として支えていきたいという想いで志望いたしました。

研究職・技術職経験者向けの例文

私は理系メーカーにて、10年間研究開発と知的財産管理に携わってまいりました。研究成果の事業化や特許戦略に関する業務を通じて、産学連携の可能性に強い関心を持つようになりました。

大学の研究支援や共同研究の促進という分野において、自身の知見と経験を活かして社会的意義のある成果創出に貢献したいと考え、転職を決意いたしました。

貴学の研究活動を下支えする職員として、教員や企業と信頼関係を築きながら、持続的な連携体制を構築してまいりたいと考えております。

未経験・第二新卒向けの例文

大学卒業後、事務職として1年半働く中で、「教育に関わる仕事がしたい」という想いが強くなり、転職を決意いたしました。大学職員という職業が、教育を支える重要な立場であることを知り、大きな魅力を感じました。

在学中は学生団体の運営やオープンキャンパススタッフとしての活動を通じて、多様な方々と協力しながら成果を上げた経験があります。

未経験ではありますが、大学という学びの場を支え、学生と教職員の架け橋となれる職員を目指して日々成長していきたいと考えております。

避けるべきNG志望動機と改善方法

福利厚生だけを動機にする

「安定しているから」「福利厚生が良いから」といった理由だけを志望動機にすると、熱意や適性が伝わりにくくなります。結論から言えば、働く側の都合だけが見える内容は避けるべきです。

大学側は、「本学のミッションに共感しているか」「大学にどんな価値をもたらしてくれるか」を重視しているため、自己中心的な動機はマイナス印象になりがちです。

改善案としては、「安定した環境でこそ、学生支援に腰を据えて取り組める」といったように、福利厚生と大学への貢献をセットで伝えると好印象になります。

抽象的な大学愛で終わる

「学生時代に楽しかったから」「大学が好きだから」だけで終わってしまう動機も注意が必要です。結論としては、熱意は大切ですが、抽象的な想いだけでは説得力に欠けます。

  • 「大学が好き」→ なぜ? どのような経験を通して?
  • 「恩返ししたい」→ 具体的にどんな形で?

大学愛を志望動機に含める場合は、必ず具体的な経験やエピソードとセットで伝えることが重要です。さらに、今後どう関わっていきたいかという展望も加えると説得力が高まります。

「大学が好きな気持ちは本当だけど、動機として弱い?」という不安には、「好き+行動+貢献」の三点セットで語るのが有効です。

情報不足による的外れな志望理由

大学に関する情報が不足している状態で書かれた志望動機は、採用担当にすぐに見抜かれてしまいます。結論として、大学ごとの特色や課題を踏まえた志望動機でなければ響きません。

たとえば、「学生数の多さに惹かれて」などの理由が、実際には少人数制を打ち出している大学に当てはまらなかった場合、ミスマッチ感が出てしまいます。

このようなズレを防ぐためにも、募集要項・大学案内・最新ニュース・IR資料など、可能な限りの情報収集が不可欠です。

「書いてみたけど不安…」という場合は、転職エージェントや第三者に添削を依頼するのも有効な手段です。

履歴書・職務経歴書への落とし込み方

志望動機欄での構成テンプレート

履歴書の志望動機欄では、限られたスペースの中で「なぜ大学職員なのか」「なぜこの大学なのか」「自分は何ができるのか」を簡潔に伝える必要があります。結論として、PREP法(結論→理由→具体例→再結論)でまとめると、読み手に伝わりやすい構成になります。

  • 結論:大学職員として貢献したい理由
  • 理由:その動機に至った背景や価値観
  • 具体例:前職の経験やスキル
  • 再結論:大学のミッションとの親和性・貢献意欲

字数制限のある履歴書では、読み手の印象に残るワンフレーズや数字を加えることで、説得力が一段と高まります。

「短くまとめるのが苦手…」という方は、まず長めに書いてから不要な言い回しを削るとスムーズに仕上がります。

職務経歴書に示す成果とスキル

職務経歴書では、「どんな経験を積み、どんな成果を上げてきたのか」を定量的かつ明確に示すことが重要です。結論から言えば、大学職員として求められるスキルに紐づけて表現するのが効果的です。

たとえば以下のような実績を記載すると、業務理解と即戦力性をアピールできます。

  • 営業目標120%達成(調整・提案スキル)
  • 新規プロジェクトで月間10万PVを達成(広報・企画スキル)
  • 社内システムの効率化により業務時間を20%削減(事務処理能力)

職務内容を羅列するのではなく、「どんな背景で、何をして、どうなったのか」の流れを意識しましょう。

また、大学特有の業務に近い経験(顧客対応、イベント運営、データ管理など)は、特に強調することで選考通過率が高まります。

エピソードの具体化と数字の活用

応募書類では、印象に残る具体的なエピソードを盛り込むことが効果的です。結論として、読者の心に残る「情景や成果のあるエピソード」を一つでも盛り込めると、説得力が一気に増します。

たとえば「学生対応に自信がある」というだけでは弱いため、「年間150件以上の相談対応を経験し、満足度アンケートで95%の高評価を獲得」など、具体性と数字を加えると説得力が増します。

大学職員は「丁寧さと正確さ」が評価される仕事のため、実績だけでなく、その過程や工夫も言語化できると高評価につながります。

「どんな数字を使えばいいかわからない」という場合でも、件数・割合・時間・金額・頻度など、日常業務の中にヒントが隠れていることが多いです。

面接で志望動機を深掘りされたときの対策

想定質問と回答ポイント

大学職員の面接では、「なぜ大学職員なのか」「なぜこの大学か」「どんな貢献ができるか」といった志望動機に関する質問が必ずと言ってよいほど出題されます。結論としては、面接官が納得できる一貫性のあるストーリーを用意しておくことが重要です。

  • なぜ大学職員を志したのか?
  • 当学のどこに魅力を感じたか?
  • どのように活躍していきたいか?

質問の意図を理解し、自己分析・大学研究・キャリアビジョンの3つが一貫している内容であれば、相手に好印象を与えることができます。

「急に質問されると話が飛んでしまう…」という方は、想定問答集を作り、繰り返し練習しておくことでスムーズに対応できるようになります。

STARフレームワークで語る方法

経験を語る際は、STARフレームワーク(Situation・Task・Action・Result)を活用すると論理的に伝わります。結論としては、職務経験を面接官にわかりやすく伝えるための効果的な話法です。

たとえば「広報業務に関心がある」ことを伝える場合、以下のように構成します。

  • Situation(状況):前職で広報業務を担当
  • Task(課題):イベント集客の改善
  • Action(行動):ターゲット分析とSNS戦略を実施
  • Result(結果):前年比150%の集客を達成

このように、ストーリーとして展開できれば、聞き手に強く印象を残すことができます。

「面接で何から話せばいいか迷ってしまう…」という人は、この型に沿って事前に経験を整理しておくと安心です。

逆質問で意欲を示すコツ

面接の最後に訪れる「何か質問はありますか?」という逆質問の機会も、自己PRの一部と考えましょう。結論としては、単なる質問ではなく、志望度の高さや自主性を伝えるチャンスです。

おすすめの逆質問例:

  • 入職後の配属先はどのように決まりますか?
  • 新人職員に期待される姿勢や行動とは?
  • 大学が今後注力している施策について教えてください

「質問が思いつかない…」という時は、「学生との関わり方」「職員同士の連携」など、自分が関心を持てるテーマを一つ決めておくと安心です。

NGなのは「残業はありますか?」など、待遇面ばかりを聞くこと。面接の締めくくりには、前向きで建設的な質問を心がけましょう。

転職成功者インタビュー

30代女性:広報から学生支援への転身事例

広告代理店で広報を8年間担当していたAさんは、30代で大学職員に転職。オープンキャンパスなどに関わる中で、「教育に携わるやりがいをより感じたい」との思いが強くなったのが転職のきっかけでした。

現在は学生支援課に配属され、キャリア相談やイベント企画などに携わっています。「民間時代に培った提案力と傾聴力が、学生対応にもそのまま活きている」と語ります。

仕事のやりがいについて、「学生が前向きになっていく姿を見られることが、自分の成長にもつながる」と笑顔で話してくれました。

40代男性:営業経験を活かし寄付金担当へ

メーカーで法人営業をしていたBさんは、「人や教育に貢献したい」との思いから大学職員へ。40代での挑戦でしたが、「営業スキルを教育分野で活かせる場を探した」といいます。

現在はファンドレイジング(寄付金募集)部門に所属し、卒業生や企業との連携強化を担当。大学の財務基盤づくりに貢献しています。

「信頼関係の構築や交渉術は、営業と変わらない。大学のために提案する仕事に誇りを持てる」と語る姿が印象的でした。

20代男性:新卒で民間→教務事務へのキャリアチェンジ

新卒で入社した民間企業が合わず、半年で退職。その後、未経験から大学の教務課に転職したCさんは、「教育機関の一員として、社会貢献したい」という思いを面接で真摯に伝えました。

教務業務の中では、時間割作成や履修相談の対応など、地道な仕事が多いとしながらも、「学生の学びを支える責任感にやりがいを感じる」とのこと。

今後は「語学教育やICT支援など、自分の強みを活かした業務にも挑戦したい」と、前向きなキャリアプランを描いていました。

よくある質問(FAQ)

私立と国立で志望動機はどう変える?

結論として、私立大学と国立大学では「ミッションの違い」が志望動機に大きく影響します。私立は「建学の精神」や「特色ある学部・プロジェクト」に注目し、国立は「公共性」や「教育研究支援の意義」を意識すると良いでしょう。

  • 私立大学:創立者の理念、地域密着型の取り組み、国際交流戦略など
  • 国立大学:高等教育の普及、研究支援の公共性、全国的ネットワークの強み

大学ごとの特色を調べ、自分の価値観と重なるポイントを見つけるのがコツです。志望動機は「どんな社会課題に関心があるか」を伝える場でもあります。

契約職員から正規職員へのステップは?

大学によって制度は異なりますが、契約職員から正職員への登用制度を設けている大学は増えています。結論としては、「評価制度と実績次第でチャンスがある」が実情です。

たとえば以下のようなパターンが一般的です:

  • 2〜3年勤務後、登用試験にチャレンジ
  • 上長からの推薦や業務評価に基づく内部登用
  • 募集要項に「正規登用あり」と明記されたポスト

一方で、任期付き契約を更新せず、再び外部募集で正職員を採用する大学もあるため、事前に確認が必要です。

「まずは契約職員からスタートして、内部事情を理解しながらステップアップを狙いたい」という考え方は、戦略的な選択肢となり得ます。

大学職員の長期キャリアプランは必要?

はい、必要です。大学職員は部署異動や制度改正が多く、柔軟にキャリアを設計する力が求められます。結論としては、「何を軸に働くか」を自分なりに定めることがキャリアの安定につながります。

キャリアの方向性としては、以下のような選択肢があります:

  • 学生支援・教務系の専門職として成長
  • 企画・広報・IR部門で大学経営に携わる
  • 研究支援や国際交流などの特化領域へ進む

また、研修制度や職能評価制度の整っている大学では、スキルアップや昇進のチャンスも明確です。

「ずっと同じ仕事は不安…」という方でも、多様なキャリアパスを描ける環境が大学職員の魅力です。

まとめ:大学職員への転職成功には「理解・準備・表現」がカギ

大学職員へ転職するには、ただ「安定しているから」といった理由だけでなく、業務内容や大学のミッションを深く理解し、自分の経験と結びつけて表現する力が重要です。

その理由は、大学職員は多様な部署で専門性が求められ、学生や教員、企業などとの調整力も必要とされるからです。しっかりとした事前準備と、自分の強みを言語化できる力が内定の分かれ目になります。

  • 大学職員の仕事内容は部署ごとに異なり、役割理解が不可欠
  • 魅力と注意点を正しく把握し、志望理由に説得力を持たせる
  • 求められるスキルは「調整力」「事務処理力」「改善提案力」など
  • 志望動機は自己分析×大学理解×キャリアビジョンの三位一体で構成
  • 面接ではSTAR法や逆質問で「自分らしさと志望度の高さ」を伝える

この記事を通じて、あなたの志望動機とキャリア戦略に一貫性が生まれたなら、それは大学職員転職の第一関門をすでにクリアしていると言えるでしょう。

あとは一歩踏み出し、あなたの「教育を支えたい」という想いを、書類や面接で具体的に表現していくだけです。

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転職ポータル 編集部
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キャリアアドバイザー / ライター
「誰もが納得のいくキャリアを実現する」を目指して活動する転職情報の専門チーム。

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